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クラウドソーシングは副業貧乏への入り口か 月収20万円超は8000人に1人という現実

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「働き方革命」。そんなキャッチコピーが躍るクラウドソーシングだが、低水準かつグレーな対価への批判も渦巻く。

「これは働き方革命でも何でもない。依頼主は開発コストを削減するためのサービスとしか考えておらず、受注側に優秀な人も集まっていない」。30代のITエンジニア、高橋啓介さん(仮名)はクラウドソーシング(以下、CS)についてこう厳しく批判する。

CSとはインターネットを介して個人に仕事を発注する仕組み。会社に頼らない「働き方革命」を起こすと喧伝され、会社員の副業の場としても利用が広がっている。

時給換算すれば500円以下の仕事

高橋さんは副業として去年、CSに登録した。「パソコンさえあればどこでも仕事ができる状態を作れる」と期待したのだ。だが実際にシステム開発案件を受注してみたところ、表向きの受注価格とは裏腹に、時給換算では500円以下の稼ぎにしかならなかった。「発注側のIT知識が乏しく、要件定義があいまい。それなのに求められるスキルの幅が異常に広く、見積もり工程数以上の稼働時間が見込まれる仕事ばかりだった」と話す。

高橋さんは結局、CSでいっぱしの稼ぎを得るのは「無理ゲー」と判断。現在は余裕があるときだけ請け負うようにしている。

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