「こんなに使っているとは思わなかった。今までの自分が恥ずかしい」。そう話すのは、IT企業に勤める20代の女性だ。この女性が家計簿アプリを使い始めたのは昨年後半。フェイスブックで友人が勧めていたことがきっかけだった。今では銀行口座とクレジットカードの情報をすべてこのアプリに連携させ、おカネの情報はすべてアプリ1つに集約している。「ダイエット感覚で効果を実感し、月2万〜3万円のムダな支出を省くことができた。趣味に充てる余裕資金が生まれた」と女性は笑顔を見せる。
家計簿をスマートフォンアプリで管理する人が増えている。「マネーフォワード」や「Zaim(ザイム)」などさまざまなサービスが登場し、数百万単位でダウンロードされているものもある。ザイムの閑歳孝子代表取締役は「紙の家計簿や表計算ソフトでの入力から乗り換えた人だけでなく、家計簿が初めてというユーザーも多い」と明かす。アプリの手軽さから「夫婦でアカウントを共有しているケースもある」(閑歳氏)。
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