投資商品を毎月一定額買っていく積み立て投資は、長期投資の代表的な手法だ。投資信託を使った資産形成の活用法としても知られる。しかしその特徴は従来、ほとんど説明されてこなかった。積み立て投資の公式「成績=量×価格」を用いて、積み立て投資の知られざる特徴を解説しよう。
積み立て投資における「量」の重要性をリンゴにたとえると、リンゴの価格がスーパーで1個100円なら、1万円で100個買える。価格が動けば買える量も変わる。リンゴが50円に値下がりしたら1万円で200個買えるが、200円に値上がりすれば買える量は50個に減る。
100円から50円、さらに200円と価格が動く過程で、その都度1万円分買っていたとする。買った量は累計350個。それらすべてが1個200円で売れたとすると、売り上げは350個(量)×200円(価格)=7万円となる。利益は4万円だ。
積み立て投資も、このリンゴの例と同じように「量を増やしていく」行為だ。投信の基準価額が下がれば多くの口数(投信の取引単位)が買えるし、逆に上がれば少ない口数しか買えない。毎月購入できる量(口数)は変わっていく。
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