数ある首都圏の鉄道の中でも、遅延が少ないといわれているのが京浜急行電鉄だ。今後の東京圏の鉄道について審議する国土交通省交通政策審議会の小委員会に設けられた「遅延対策ワーキング・グループ」による、昨年9~12月の平日朝を対象にした調査では、1週間当たりの遅延発生が0.25回以下と、相互直通運転を行う首都圏の路線では最少に。今年10月には「わが国最高水準の安定輸送」を実現しているとして、同省の「第14回日本鉄道賞」で「高度な安定輸送実現・特別賞」を受賞した。
遅延が少なく安定しているといっても、最新のシステムを導入しているわけではない。むしろその逆で、京急はほかの多くの鉄道で使用されているようなコンピュータで全線の運行を管理するシステムを導入せず、基本的には「人の手」によって信号を操作し、列車の運行を管理しているのだ。京急には全部で73の駅があるが、基本的にポイントのある駅には運転に関する業務を行う係員がおり、信号の操作などを行う。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら