有料会員限定

JR九州の厳しい前途 上場の試練2 鉄道事業はいまだ赤字

印刷
A
A

いよいよJR九州の上場が秒読み段階に入った。

同社を完全民営化させる改正JR会社法が6月3日に成立。11月16日には、現在の株主である独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構がJR九州株式の売り出し準備として、主幹事証券会社の選定手続きを行うと発表した。主幹事証券が決まった後は、主幹事証券の審査と証券取引所の審査がそれぞれ3~4カ月ずつ行われる。予定どおりに進めば、2016年度に上場する。

JR九州の上場にはこれまで障害があった。旧国鉄分割・民営化の際、経営支援策として交付された経営安定基金の存在だ。その額は3877億円、JR九州の資産総額の3分の1を占める。15年3月期の経営安定基金の運用益は120億円超に達し、同社の経常利益の5割弱を稼ぎ出す重要な収益源になっている。

経営安定基金は国の補助金。上場する際には返還すべきという声もあった。だが結局は返還せずに取り崩すということで決着。取り崩した基金は鉄道事業の収益改善に使われることになった。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
トヨタ国内販売幹部が交代、増える受注残に危機感
トヨタ国内販売幹部が交代、増える受注残に危機感
TSMCが触手、日本の圧倒的な「半導体技術」
TSMCが触手、日本の圧倒的な「半導体技術」
パナソニック「指定価格」導入に揺れる家電量販店
パナソニック「指定価格」導入に揺れる家電量販店
「カップ麺の牛乳戻し」、子どもの食生活が危機的だ
「カップ麺の牛乳戻し」、子どもの食生活が危機的だ
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内