女性部長数ランキング・トップ30、首位は富士通、2位は日立、パナソニック《CSR企業総覧・注目ランキング》

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 5位の大塚製薬も管理職5.4%に対して、部長職4.7%と大きな差はない。06年8月に発足した「ダイバーシティ推進プロジェクト」で女性活用を推進。子供が中学校就学前まで利用可能な育児勤務制度などの制度面も充実し、高い女性部長職比率を達成している。

上記2社とは逆に部長職比率が管理職比率に対して大きく下回る企業は、女性の部長昇進時に男性以上に厳しいハードルが待ち構えている可能性がある。女性が上級管理職になるほど、見えない昇進への壁があるという「ガラスの天井」が存在しているかもしれない。

さて、今回のランキング対象企業でも女性部長は少数派だ。1人以上存在する企業は1132社中わずか271社。このうち1人しかいない企業は109社もある。CSRやダイバーシティなどに積極的に取り組んでいると考えられる『CSR企業総覧』掲載企業も、冒頭の厚生労働省の集計同様に「女性部長がいるだけで珍しい」という状況は変わりがないようだ。

近年、女性の管理職増加を目標に掲げる企業が増えている。今回のランキング上位にもダイバーシティ部署を設置するなど積極的に取り組む企業がいくつもある。

実際はまだ十分な成果が上がっているとはいえないが、これら先進企業をお手本に他の企業でも取り組みを始めるという好循環も見られるようになってきた。こうした地道な広がりが近い将来花開き、女性の管理職登用も大きく進展していくことを期待したい。
(岸本吉浩 =東洋経済オンライン)


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