治療中や経過観察中の病気があると、通常の死亡保険や医療保険への加入をあきらめてしまう人が多い。しかし、病気だからといって引き受け基準緩和型の保険をすぐに選択するのは待ったほうがいい。
「傷病歴があっても通常の保険に加入できる場合はあるし、保険料の割り増しや保険金額の削減など条件付きの加入方法もある」──。都内で複数社の生命保険商品を取り扱う乗合代理店ロムルスの佐々木昭人代表取締役はそう断言する。
独自取材で判明した査定傾向と基準の目安
生保会社は被保険者の健康状態や過去の病歴、年齢・身長・体重・年収・職業などを「告知書」に記入してもらい、保険引き受けの可否を判断する。判断の目安となるのが「引き受け基準」で、数百種類の病気一つひとつに基準を設定している。
引き受け基準は各社によって異なり、収益性確保や他社との競争上の見合いで不定期に見直される。ただ、その詳細は、消費者はおろか、社内の査定部門以外にも知らされない。
これらブラックボックス化している引き受け基準と査定の傾向を独自取材しまとめたのが図表1だ。500種類以上に及ぶ病気のうち患者数が比較的多い9種類に限定したが、治療中または治療歴がある人でも、通常の死亡・医療・がん保険に加入できる可能性のあることがわかる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら