「これでもう安心」。保険に入ると多くの人が口にする言葉だが、入っただけで安心するのはまだ早い。保険は困ったときに助けてくれる打出の小づちではない。契約者と保険会社の間で交わす契約だ。契約であるからには、内容を理解しておかないと、後々「こんなはずじゃなかった」となりかねない。
話だけでは不十分 約款の読破が不可欠
今から10年ほど前、払うべき保険金や給付金を保険会社が払っていなかったことが明るみに出た。
ことの発端は、契約者の請求に対して保険会社側が不当に支払い拒否をしたことだった。しかし、調査が進むうちに、商品の複雑さと契約者側の無理解を一因とする請求漏れも多くあることがわかった。
通常、私たちが買い物をする際には、購入しようとする商品が自分のニーズに合っているか、使いこなせるか、お手頃価格かなど、さまざまな角度から検討するのではないだろうか。保険の場合も同様だが、パンフレットを読んだり、営業マンの説明を聞いたりするだけでは、商品性の理解には不十分だ。約款の「支払い事由」を読むことが欠かせない。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら