大韓航空の趙顕娥(チョヒョナ)副社長(当時)がニューヨークのJFK国際空港を出発しようとしていた自社便(KE086便)のファーストクラスで、客室乗務員(CA)のナッツの出し方に激怒し、離陸直前だった飛行機を引き返させた──。いわゆる「ナッツリターン事件」である。
この騒動が起きた同じ日のほぼ同じ時間に、私も大韓航空のファーストクラスで成田から韓国・ソウルに向かっていた。機内でナッツを袋ごと手渡され、趙副社長と同じように疑問を感じたことを覚えている。「え、ファーストクラスでこのサービス?」と。もちろん“ナッツ姫”の、航空保安法に違反するその後の行動(=空港に引き返させる)は決してあってはならないことだけれど。
ビジネスクラスでは、搭乗時に袋に入ったスナック類とシャンパンなどのウエルカムドリンクのグラスが乗客に配られる。それに対してファーストクラスは、ナッツなどは袋から小皿に移して温めてから出し、シャンパンもまずグラスだけをテーブルにセットして、一人ひとりにボトルで注いでいくというのが一般的なサービスだ。
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