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ゼネコンの皮算用 五輪の次はリニア

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山岳部のトンネル工事は実際に掘ってみなければわからない。工期とコストは計画を大幅に上回る可能性も。

東海北陸自動車道の飛騨トンネルは工期が計画よりも3年以上かかった(提供:NEXCO中日本)

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「最難関工事は南アルプスの山岳トンネル」(大手ゼネコンの土木担当幹部)。今年度着工、2027年に開業するリニアは、今世紀で最も難しいとされた飛騨トンネル(岐阜県)をも超える、難工事になる可能性がある。

リニアは東京─名古屋間の86%、約246キロメートルがトンネルという、未曾有のプロジェクトだ。大きく分けると、都市部の大深度地下では「シールド工法」、山岳地帯では「山岳工法」で掘られることになる。

一般的にシールド工法では、土砂や粘土など軟らかい地盤を円筒状のシールドマシンに付いたカッターヘッドで、切り崩しながら掘り進む。発進坑と到達坑の2カ所に、縦に掘った作業用の立坑(完成後は非常口や換気口に利用)が確保できれば、工事可能。シールドマシンは年々性能を向上させ、月平均200~300メートル、最近の外環トンネルの例では500メートル進むくらい速い。品川駅など、都市部にあるリニアの大深度トンネルは、シールド工法で行うことがほぼ決まっている。

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