品川、飯田、名古屋。さらに京都や奈良も──。超大型のリニア計画をめぐり、多くの関係者の思惑が渦巻く。
品川駅の東海道線ホームに発車ベルとして流れる「鉄道唱歌」。“日本一古い鉄道駅”を記念し、開業130年の2002年から流し始めた。そんな歴史ある駅が最先端技術を集めたリニアの始発駅となるのは何とも運命的だ。
そもそも品川駅は「1987年のJR東海の発足当初からリニアの始発駅にする構想があった」(葛西敬之・JR東海名誉会長)。東京駅はすでに地下も含め入り込む余地がない一方、品川駅は国鉄時代から新幹線を停車させる計画があった。新幹線との結節という点からも、必然的に品川駅に絞られたという。
東海道新幹線の品川駅が開業したのは03年のことだ。新宿・渋谷方面から名古屋・大阪方面への所要時間短縮に大きく貢献した。
98年に京浜急行電鉄空港線が羽田空港ターミナルまで乗り入れたのも大きい。これで品川は羽田空港まで乗り換えなし、ほんの15分で行ける駅へと変貌した。羽田の国際化も追い風となり、海外からの視線もだんだんと集まっている。
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