有料会員限定

リニアだけではない、日本の宝物 北海道・北陸・九州新幹線の今 ▶▶Part4 整備新幹線とJR

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

いずれ札幌から熊本までつながる新幹線。航空機やバスとの競合、在来線との関係まで、各地の新幹線を追った。

北海道・4時間の壁越えられず航空機と共存目指す

外観は一部の配色を除き、東北新幹線「E5系」とほぼ同じ。内装で独自性狙う

特集「リニア革命」の他の記事を読む

新幹線による移動時間が4時間を切ると、利用客が航空機から新幹線に流れる経験則がある。いわゆる“4時間の壁”だ。

東海道・山陽新幹線を見ると、東京─広島間(3時間53分)では新幹線のシェアが約6割と優勢。東京─新山口間(4時間23分)では新幹線と航空機が拮抗し、東京─博多間(4時間56分)では航空機が8~9割と圧倒的に勝る。

北海道新幹線(新青森─新函館間)は、2016年春の開業まで残り2年を切った。着工時の想定では東京─新函館間の所要時間が3時間40分。航空機より優位に立てる前提だった。ただ結果は、「東京と新函館を最短4時間10分で結ぶ」(島田修・JR北海道社長)と、残念ながら4時間の壁を突破できなかった。

シナリオが崩れた原因は“青函トンネル問題”にある。青函トンネル内とその前後の区間は、在来線と新幹線とが共用。時間帯によっては新幹線と貨物列車がすれ違う。高速走行する新幹線が貨物列車とすれ違うと、風圧で貨物列車が脱線する危険があるので、新幹線は共用区間で在来線並みの時速140キロメートルまで、減速を余儀なくされてしまう。それだけ所要時間が延びるのだ。

関連記事
トピックボードAD
トレンドライブラリーAD
人気の動画
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
リニア革命
川重や日立が海外を向く中
▶▶Part4 整備新幹線とJR
リニア計画は国家百年の愚行
[政治]安倍─葛西のタッグは健在
[環境]JR東海からの反論
[環境]山梨の実験線ではすでに実害も
[収益]営業係数で採算を判定
▶▶Part3 リニアの死角 [財務]人件費や金利高の懸念も
期待と不安が相半ば
自民から急浮上した財政支援
五輪の次はリニア
独占[INTERVIEW]JR東海名誉会長 葛西敬之
愛知万博以来のビル建設ラッシュ
有楽町火災で露呈
▶▶Part2 蠢く都市、群がる企業
リニアvs.新幹線vs.エアライン
リニア関連の特許と出願人
走る仕組みと安全対策
2027年X月X日
大阪開業で17兆円近い経済効果
その他の記事はこちら
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
東洋経済オンライン有料会員のご案内