ガンホー、「中国版パズドラ」の仕掛けとは? テンセントと組み、ゼロから作り直し

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ガンホーの森下社長も「パズドラのパズルアクションのルールはそのままで、完全に中国大陸版で作り直している。ゼロから作り直すといっても過言ではないほど開発を続けてきた」と語る。中国版パズドラはガンホー社内で開発し、その内容をテンセントとすりあわせながら修正を加えていく作業を何度も繰り返しているという。

また両社は、テンセントのSNSツールとの連携も重視したい考え。QQやWeChatのユーザーに対して配信されるため、ゲームとの連携機能を取り入れることで膨大な数の利用者を取り込めるかも知れない。さらには「中国では150ドル以下のローエンドスマホのユーザーが6~7割を占め、通信環境がよくないところもある」(テンセントのマー氏)ため、現地の端末やネットワーク環境に対しても、最大限に配慮しているようだ。

 「パズドラを商売道具だとは思っていない」

中国版パズドラの配信時期は未定で、完成に向けて調整を進めている最中だ。中国ではコンテンツの消費スピードが速いと言われ、膨大な数のスマホゲームが登場しては消えていく厳しい市場となっている。森下社長は「パズドラは子供と同じようなもので、商売の道具とは思っていない。長く世界中の人たちに遊んでもらえるのがもっとも嬉しいことで、結果論として収益に結びつくと嬉しい」と、具体的な数値目標について言及しなかった。

一方、テンセントのマー氏は、日本でヒットしたパズドラ以外のスマホゲームの展開について、「日本のトップクオリティのゲームにも注目している。日本と中国のマーケットの違いを克服できるパートナーであれば前向きに検討したい」と意欲をのぞかせた。ゲームの仕様を変えずに勝負するミクシィのモンストと、中国仕様に全面刷新して挑むガンホーのパズドラ。日本で大ヒットを記録した2つのスマホゲームは、中国でも勝負できるのだろうか。

前田 佳子 東洋経済 記者

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まえだ よしこ / Yoshiko Maeda

会社四季報センター記者

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