――次のステップとしては、日中韓首脳会談の再開が期待されています。
まずは3国間の外相会談などで一定の基礎がつくられたうえでのことだ。そのために、もっとも重要なのは、歴史問題で日中韓が折り合えるどうかという点だ。
歴史問題をめぐる安倍晋三首相の言動は、中国人には理解できない。領土問題にそれぞれの立場があるのはわかるが、日本の歴代政権が繰り返し表明してきた歴史認識を覆す必要がなぜあるのか。
4つの合意項目の2番目にある、「両国関係に影響する政治的困難を克服することで若干の認識の一致をみた」という部分で靖国問題は明確に言及されてはいない。しかし、そのことは靖国問題に関する中国の立場の後退を意味しない。歴史問題を細かく書けば切りがないから簡潔にしているだけのことだ。
安倍首相の靖国参拝を警戒
――安倍首相の靖国神社参拝を今も警戒しているということですか。
現段階でその可能性は5割以下だろうが、排除はできない。一年くらいたって日中関係が再び行き詰ったら参拝する危険があると、依然として心配している。中国にとっては首相、外相、官房長官は靖国に参拝しないというのが「底線」(譲れぬ一線)だ。
今後も靖国神社の春の例大祭や8月15日などの節目には注目していくだろう。また、終戦70周年となる来年、「村山談話」にかわる「安倍談話」を出すのかどうか。出すとすれば中身はどういうものになるのかも注意深く見守る。
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