彼女の父親が肥満のあなたを嫌いなワケ 努力して減量しなさい、健康になりなさい

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その時食べないと飢えてしまうモノのない時代や世界に、君が生きているわけではありません。ダイエットに成功してから食を楽しもうという発想の転換ができず、毎食毎食、それだけ頬張ることになんの罪悪感も感じない君を、どうして私が信用できるだろうか。明日悪くなる毒でも、今さえおいしければハッピーと食する生き方をする人が、家族を持とうなんて、私には理解できません。

F君、家族を持つということは大きな喜びだが、それ以上に責任が伴い、大切な人が望む正当なことなら、喜んで我慢したり犠牲を払えないと、家族を持つ資格はありません。「わかっちゃいるけどやめられない」は取り返しがつかないのです。君は1年前、私が君の不健康な体重を問題視したことを、軽く受け止めたのでしょうか? 私はみすみす大切な娘を、早々と君の介護人か未亡人にしてしまう危険性を、君の体重に見たのです。

もし君に、娘や私たち家族への真実の誠意があったのなら、この1年間に20キログラムほどは簡単に減量できていたはずです。聞けば、間食の菓子類も全然絶っていないそうですね。菓子パン一つ、菓子一袋を、君は水一杯ほどにしか受け止めてない様子だと聞きましたが、君が本当に聡明なのか、私が疑っている理由のひとつです。

接待の席が多いそうですが、日本では接待されると、腹十五~二十分食べないと、失礼な文化があるのでしょうか。私たちの世界では、かえってそのような肥満は恥となり信用されませんし、ダイエット中だというと、それなりに先方も理解してくれるのですが、それとも君が、そこで倒れるほど食べないと、我慢できない何か秘密の理由でもあるのでしょうか。聡明な人が集まる世界で、私には理解できないことばかりです。

これだけ飽食の世界になると、食も、舌や胃袋と相談せず、頭脳で食せねばならないのです。私が君の聡明さに疑問を抱くのも、無理はないでしょう? ダイエットの極意は簡単です。腹八分と適度の運動。運動に割く時間や辛さ、もう少し食べたいのに我慢することが、自分自身と大切な人のためにする喜びでなければならないのに、そのうちの微々たる努力すら惜しんだのですから、私は君のどこを信用すればいいのだろう? 私は、私の家族の皆が、君に甘く見くびられたようで、心底、失望しています。君は最小限の誠意すら、私たちに見せてくれませんでした。

君の親姉弟にも失望です。君の減量に関して、何のアドバイスも協力もしなかったのですか? 君の家族関係にも疑問を持っています。君は私のことを、すべてを家族に注ぎ込んできた人と表現していますが、親ならそれが当然です。君の親はそうではなかったのですか? 君にとってもそれは特別のことですか?

娘が、私をとるか君と結婚するか、二者択一の立場にいると考えないように。それは絶対ありません。自信があるから、妻にもそのように条件をつけたのですから。(後略)

パンプキンも怒った!

F君、本当に彼女が大切なら、態度で示す必要があります。肥満外来で指導を仰ぎ、減量のために真剣に闘ってください。そしてご相談文面では省略しましたが、昨年の検査では大丈夫だったということでしたが、今年何か症状が出ていたら、それも正直に彼女に報告してください。そして半年後か1年後、と期限を切って約束し、その時の減量、その他の健康数値の成果を見てもらうことだけを、君の誠意とするのです。

それ以外には、どんなに高価なバッグや香水をプレゼントされても、相手が賢ければ賢いほど、それは虚しいだけです。君たちの年齢差なんて、差のうちに入りませんし、あちらのお父様との性格の不一致なんて、性格の明暗が逆でも問題外です。すべて、あなたの減量と健康体・見た目のよさの回復で吹っ飛ぶ問題です。

ところで本当に、君は聡明なのですか。私も疑問を感じます。

→ミセスパンプキンへの相談はこちらで受付中です。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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