こうした「夢を支え続けてくれる妻」というのもまた、男たちが好む幻想の一つ。広島育ちのマッサンは、時として亭主関白ぶりを発揮しエリーはそれに従いますが、実態としては、彼の夢はまったく実現していかない……。
このように、男の夢と現実が、ちょうどいいバランスでミックスされているので、男たちはドラマを見ながら、主人公のあきらめない姿勢に胸を打たれ、一方で自分には彼ほど打ち込めるような夢がないことを嘆き、かと思いきや、ぐずぐずとだらしないマッサンに憤りを覚え、さらに「エリーみたいな奥さんが、支えてくれたら俺だって」とありえない妄想に浸る、というわけです。
時にはマッサンを見習って、口だけでも大きな夢を口にするようにすれば、職場での女性たちからのサポートを得られやすくなるかもしれません。男が夢を持つということは本人が気持ちいいだけでなく、周囲の女性にとっても心地よいことなのです。
「ほんとかよ!?」と半信半疑な読者のために、後編では、もうひとりの主人公エリーと女性の気持ちにスポットを当てます。
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