テレビ販売は空前の活況…それでも売れない3Dテレビ

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ソフトの普及は2年先

では今後、3Dテレビの販売はどうなるのか。確実なのは、メーカーの量産や競争激化による販売価格の急速な下落だ。「(基幹部材の)3Dパネルと通常のパネルとの価格差は大幅に縮小する。早期に、40型以上は3D機能が標準搭載になる」(ディスプレイサーチの田村喜男上級副社長)。ただし、映画などのソフトが本格普及するのは、12年度以降とみられている。テレビの価格下落とコンテンツとの見合いで、当面は消費者の買い控えが続きそうだ。

一方、薄型テレビ全体の需要は今年がピーク。来年3月末にエコポイントが終了。7月24日の地上デジタル放送の完全移行後は、急速な冷え込みが予想される。12年度の販売台数は、今年度の半分近くに落ち込むとの試算もある。

薄型テレビの普及が一巡した後、3Dが買い替え需要を喚起する武器になる可能性はある。だが、急激に縮小した市場と価格下落の中で、メーカーが利益を稼ぐのは容易ではない。

(前田佳子 撮影:大塚一仁 =週刊東洋経済2010年11月27日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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