「双子パンダ」9カ月で約20kgにぐんぐん成長の今 「観覧約3分」でも平均倍率15倍の凄まじい引力

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シンシンは、夜間から早朝にかけて、室内の公開室とその奥の非公開の寝室で授乳することが多い。夜は、公開室と寝室をパンダたちが自由に出入りできるようにしている。双子は、まだ竹を食べられないが、シンシンの真似をしてなのか、竹をかじる様子を見せている。

シャオシャオ。夜間の録画や監視カメラの映像を確認する際、双子を明確に識別するため、背中に安全なマーカーで緑色の印をつけている。3月23日(筆者撮影)

双子観覧の抽選倍率は15倍

双子とシンシンの母子3頭は、今年1月12~14日の3日間だけ一般公開された。だが、それ以降は東京都の新型コロナウイルス対策で上野動物園が休園したため、双子の公開もおあずけになった(参照:『「休園」でも双子パンダ「3日間だけ公開」の舞台裏』)。休園中の3月20日には、日本最初の動物園である上野動物園が開園140周年をひっそりと迎えた。

双子とシンシンの一般公開は3月25日に再開(上野動物園は23日に再開)。抽選制で、3月25日~4月3日の観覧受け付けは3月21日に締め切った。この期間の抽選倍率は平均15倍。最高は、日曜日となる27日の23倍だ。1月12~14日の3日間の平均348倍に比べれば、かなり低い。とは言え、SNSを見ると、1日も当選しなかった人は多い。一方で、3月25日~4月3日の期間に2日分、当選した人も散見される。

3月25日~4月3日の当落は、3月24日午後1時からサイト内の自分用のページに表示された。筆者は3月25日の「午前10時30分~11時」に入場するチケットに当選した。初めての当選だ。この時間は、観覧時間ではなく、10時30分~11時の間に正門から入場できることを意味する。なお、当選券は電子チケットなので、紙のチケットが欲しければ自分でプリントアウトする。

母子3頭が公開された外の運動場は「屋外放飼場B」。3月23日(筆者撮影)

25日当日は、午前0時から当選券のQRコードが表示された。筆者はそれを10時30分過ぎに正門で見せて入場し、10時43分に西園「パンダのもり」に到着。「パンダのもり」での受け付けは、当選券に記載の時刻(筆者の場合は10時30分)から1時間以内に済ませる必要がある。正門からは歩いて10分近くかかるので注意が必要だ。

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