39歳女性が「結婚はゴールじゃない」と悟った瞬間 条件のいい男性と相談所を介して成婚したが

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まゆこの剣幕が、たくみの怒りをさらに増幅させた。「なんだと、このバカ女が。お前は赤ん坊の以下の以下だ!」。

そこから罵詈雑言を浴びせ合う大げんかとなり、最後にたくみが言い放った。「ここは俺が買った家だ。俺が嫌なら出ていけ。離婚してやるよ」。

“離婚“という言葉を聞いて、まゆこのなかでこの結婚生活に幕がストンと降りた気持ちになった。まゆこは私に言った。

「離婚」という言葉が出てほっとした

「結婚生活も最後のほうは、“私ってこんなに怒りっぽい人だったかな“って、自分が嫌になっていた。秘書を車中で罵倒した女性議員がいたじゃないですか。その音声テープがテレビで流れたことがあったけれど、“私、あの議員さんと同じだわ“って思って。

かなりメンタルがやられていたと思うし、向こうから離婚という言葉が出てきたときに、なんだか内心ほっとしたんです」

そして、続けた。

「今回の結婚は、すごくいい勉強になりました。年齢的なこともあって、“この人は条件もいいし、なんとか結婚してしまおう“と思ったけれど、それでは幸せになれないこともわかった。ただ結婚自体は悪いものではないと思っているんです。離婚した日からすでに100日経ったし、婚活を再スタートさせたいと思っています」

日本の法律では、基本的に女性は離婚から100日は結婚できないことになっている。これは父子関係を確定し、父子関係をめぐる紛争を未然に防止することが目的だ。

もちろん、独身なのだから、離婚の翌日から独身証明書を取れば結婚相談所での活動はできる。ただ、まゆこはこの100日間を自分を見直す期間にあてたかったようだ。

「最後のチャンスに子どもを授かりたいという縛りはもうつけずに、これからの人生を一緒に歩いていける、自分に本当に合う人を焦らずに探したいです」

まゆこの本当の婚活がこれから始まる。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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