今年こそ海外旅行できる?渡航にいくつかの条件 徐々に緩和の方向だが、気軽には行けない

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■フィリピン
・出発日時48時間以内に実施したRT-PCR検査の陰性証明書、または24時間以内に医療機関で実施した抗原検査の陰性証明書の取得が必要

■カタール
・出発日時48時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書の取得が必要

■オーストラリア
・出発3日以内に受けたPCR検査、もしくはフライト出発時刻の24時間以内に受けた抗原検査の陰性証明書の取得が必要
・オーストラリアへ出発する72時間前までにオーストラリア内務省のサイトでデジタル渡航者申告が必要
・そのほか到着する州によって取り決めの条件が異なる

■ニューカレドニア
・渡航前24時間以内に採取した検体によるPCR検査、または抗原検査の陰性証明書の取得が必要
・到着2日後にPCR検査または抗原検査を実施する必要がある

■モルディブ、カンボジア、トルコ、アラブ首長国連邦(ドバイ・アブダビ)、ドイツ、フランス、イタリア、イギリスなど
・陰性証明書は不要

このほか、マレーシアでは4月1日以降、2日前以内のPCR検査と、入国後24時間以内の抗原検査を条件に隔離を免除することを発表している(2022年3月8日)。

また、ニュージーランドも5月2日から、出国前の検査で陰性であり、到着時と5日目もしくは6日目の2回の抗原検査も陰性であれば隔離を免除することを明らかにしている(2022年3月16日)。

全体的に西ヨーロッパ諸国や中東の条件が緩い。アジアでは入国に際して陰性証明書を条件としているところが多いが、すでにモルディブやカンボジアは陰性証明書が不要となっており、今後は陰性証明書なしに入国を認める国や地域が増えていきそうだ。

日本入国時のPCR検査

実はこれが短期旅行をするうえでの最も高いハードルといえる。日本政府は日本再入国に際して求めているPCR検査(相手国出国前72時間以内に実施)について、定められたフォーマットを求めており、このフォーマットに適合した証明書を発行しないかぎり、PCR検査を受けても無効となる。

例えば、アメリカやドイツなどの一部の国をのぞくと、証明書に医師の名が記されることが条件となっている。こうしたフォーマットの様式を満たす証明書を発行する病院の情報については、各国にある日本大使館のサイトの情報が詳しい。なお、これらの病院によっては、検査が可能な曜日や時間が限られているし、事前に検査の予約をする必要がある。

有効な「出国前検査証明」フォーマットや、細かい条件については外務省のHPを確認してほしい。

なお、3月9日日本到着以降は、「鼻腔ぬぐい液」についても有効な検体に追加されることになった。

このほか、スマホに入国者健康居所確認アプリ「MySOS」や接触確認アプリ「COCOA」をダウンロードして、日本到着の16時間前までに事前申請をすませておく必要がある。

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