意外!「時計の読み方」でつまずく小1が多いなぜ 「日常生活で自然に覚える」ことはあまりない

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小学校1年生がつまずきがちな算数の単元「時計の読み方」について解説します(写真:zon/PIXTA)
STEAM分野の強化や、プログラミング的思考の導入など、算数教育を取り巻く環境は近年大きく変化していますが、算数の基礎の重要性は変わりません。とくに、算数はどこかでつまずくと、急に苦手になったり、その後の単元がわからなくなったりしてしまうことがよくあります。
基礎でつまずき算数嫌いにならないためにも、小学校低学年でつまずきやすいポイントを『小学校1・2・3年生の算数が1冊でしっかりわかる本』の著者である、東大卒で算数プロ講師の小杉拓也氏に聞きました。

小1がつまずく「時計の読み方」

算数や数学は一度どこかでつまずいてしまうと、それをきっかけに苦手や嫌いになってしまうおそれがあります。そのため、小学校低学年のうちに、できるだけつまずくことなく、つまずいてもそれをカバーして、算数を得意かつ好きにしておくことが理想です。

小学校3年生までの算数で、子どもがつまずきやすい単元は少なくありません。

小1~小3で習う算数は、具体的に、くり上がりとくり下がり(小1)、九九(小2)、かけ算の筆算(小3)、あまりのある割り算(小3)、分数(小2、小3)、小数(小3)、いろいろな単位(小2、小3)、図形(小1~小3)など多岐にわたり、どの単元も低学年の子にとってはハードルになりえます。

そして、つまずく生徒が意外に多いのが、小1から小3にかけて習う「時刻と時間」の単元です。とくに、日常の知識としても必須である「時計の読み方(小1)」を確実に理解することが大事です。一方、子どもが日常生活で、自然に覚えてくれるということはなかなかありません。

テストで、例えば「10時10分」と答えるべきところを、長針と短針を混同して「2時51分」としたり、例えば「9時23分」と答えるべきところを、長針の小さなめもりをしっかり見ずに「9時25分」としたりするミスはよく見かけます。

また、例えば「2時59分」の場合、短針は「2のめもり」より「3のめもり」のほうに近いので、「3時59分」と答えてしまう間違いにも気を付けたいところです。

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