米労働市場は失業率3.8%が示すよりも過熱状態 元FRB研究者がインフレ圧力が高まっていると指摘

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米連邦準備制度の元研究者は3.8%となった2月の米失業率について、自ら算出した完全雇用の水準を大きく下回っており、賃金上昇が加速した一因だとの見方を示した。米金融当局は2018年以来となる利上げを準備している。

国内経済モデル化の取り組みを統括していた連邦準備制度理事会の元幹部ジョン・ロバーツ氏はブログで、高い求人水準は見た目より労働市場のスラック(たるみ)が小さく、インフレ圧力を高めている可能性を示唆していると指摘した。

ロバーツ氏によると、高水準の求人に伴う追加的な逼迫(ひっぱく)は失業率に換算すると1.25ポイント相当と考えられる。「これは大きな格差で、ここ数カ月に見られた賃金および物価の高インフレの一因とみられる」という。同氏は35年間勤務した連邦準備制度を昨年5月に退職した。

需給のバランスが維持される失業率について、連邦準備制度当局者は約4%と推定するが、ロバーツ氏は求人レベルを考慮すると約5.25%と見込む。これは2月の失業率3.8%を1.5ポイント近く上回る水準。

原題:

Ex-Fed Researcher Says Job Market Runs Far Hotter Than Data Show(抜粋)

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著者:Craig Torres

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