医師が徹底解説!ブースター接種「5つの大誤解」 オミクロンは軽症だから追加接種は必要なし?

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5 新たな変異株が発見されたら、現行のワクチンの意味なし?

現行のワクチンは、新たな変異株に対してはどれくらい効果があるのだろうか。

「多少なりとも予防効果が落ちてしまうことは十分に考えられますね。ウイルスはワクチンに対抗して生き延びようとするので、確実に変異は進みやすくなります。変異株に対抗できるワクチンの開発も進んでいますが、新ワクチンが出回るまでにはどうしても時間がかかります。ワクチンとウイルスのイタチごっこになると、ウイルスのほうが一枚上手ですね」

接種も含めできる限りの感染予防対策を

この先の変異株に効かないならば打たなくてもいいのではないかとも思えるが……。

安藤大樹先生(写真:週刊女性PRIME)

「オミクロン株に比較的軽症例が多いのは、既存のワクチン接種によって得られた免疫の効果も大きいと思われます。また、変異を経て感染力が強まっても、毒性は弱くなっていくというのがウイルスによく見られる傾向です。インフルエンザも100年ほど前にパンデミックが起き、収束までに30年ほどかかりました。今では飲み薬も有効なワクチンもあり、社会活動を止めるほどの感染症ではありません。コロナも同じようにいつかは落ち着いていくと思いますが、特効薬や画期的なワクチンが開発されるまでは現在のワクチンと感染予防で戦っていくしかないですね

残念ながらまだまだ続く新型コロナとの攻防戦。ワクチン接種を含め、個人ができる限りの対策をとるしかない。

お話を聞いたのは……安藤大樹先生
あんどう内科クリニック(岐阜県岐阜市)院長。医療法人社団藤和会理事長。『医療よろず相談所』をクリニックのコンセプトに掲げ、生活習慣病や感染症、内科系疾患のほかストレスからくる心の不調など、医療のあらゆる問題に対応するプライマリ・ケア医。

取材・文/吉信 武

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