子供の自己肯定感を「下げる親」「上げる親」の違い 東大理三に3男1女を入れた佐藤ママの声かけ

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子どもの自己肯定感の高さに関係する、親の声かけや幼少期の勉強の仕方(写真:8x10/PIXTA)
自分を信じ、強く生きていくうえで、自己肯定感は欠かせない。子どもの自己肯定感をいかに育むかが子育ての重要なポイントであるが、実はお母さんの何気ない一言によって、これらは高まることも下がることもある。親として子どもに対し、どのような言葉を口にすべきで、また、口にすべきでないか。3男1女を東大理三に合格させ『子育ては声かけが9割』の執筆者である佐藤亮子氏が、子どもの自己肯定感を高める声かけについて紹介する。

自己肯定感が高いと試験に強い

自己肯定感とは、文字どおり「自分を肯定する感覚」のことです。 この感覚は、生きていくうえで揺るぎない自信になります。そして親の声かけ次第で、子どもの自己肯定感を高めることも、低くすることもできてしまうのです。

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9歳ぐらいまでに、親の声かけで自己肯定感が高い子どもに育てると、その後の受験や困難に直面したときなどに実力を発揮できます。一方、自己肯定感が低く、自分に自信が持てない人は、いざというときに実力を発揮することができないようです。

私が高校で教えていたときに、考えさせられたことがありました。落ち込むことがあったとき、みんなシュンとして下を向きますが、自己肯定感が高い生徒はすぐに気分を切り替え、上を向くことができたのです。「この違いは何だろう」と考えたら、自己肯定感が高い生徒のお母さんたちは子どものことを決してけなさず、幼いときから「あなたなら大丈夫」「あなただったらできるよ」と声かけしていたようです。

自己肯定感について、さらに考えるようになったのは結婚後間もない頃。弁護士の主人から司法試験についての話を聞いてからです。当時の司法試験は合格率が3%くらいで、合格者数は約500人。いまよりもはるかに難関の試験でした。

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