「資生堂150周年」女優8人出演CMが好評のワケ 米津玄師の新曲使用「プレステ」CMにも注目

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支持層を見ると、若年女性や男子中高生を中心に好スコアをマーク。CM好感要因では「出演者」をはじめ「音楽・サウンド」「映像・画像」でポイントを伸ばしており、米津の起用やクオリティーの高い映像表現が多くの視聴者の心を捉えたようだ。

本作はコミュニケーション手法も特徴的で、1月22日に投稿されたPlayStationの公式Twitterなどでの米津のCM出演に関するツイートを皮切りに、多彩なプロモーションを実施した。初代PlayStation、PlayStation2の発売日(1994年12月3日、平成12年3月4日)に関連した「1・2・3」の数字が並んだ今年“1月23日”午前0時には、PlayStation5とPlayStation4を起動したユーザーへ1日先行でCMの視聴が可能となる「123アーリーアクセス」をランダムで配信。

当たりの人はCMをリンク先から楽しめるという仕掛けで、アーティストの新曲がPlayStationのプラットフォーム上で解禁されるのは国内では初の試みだという。このほかSHIBUYA109のシリンダー広告といったさまざまな施策を展開し、ゲームファンのみならず多方面から話題を集めている。

ブーム再燃の『マツケンサンバⅡ』の替え歌を使用

21位には松屋フーズ『松屋』のCMが入った。松平健が金色の着物姿で出演するシリーズの第2弾で、引き続き『マツケンサンバⅡ』の替え歌『マツベンサンバ』をBGMに使用している。

CMの冒頭では『デロリアン・DMC-12』を思わせるスポーツカーが夜道を疾走し、その車の助手席でスマホを操作する松平が描かれる。松屋の弁当予約サイトが表示されたスマホ画面をタップする手元に「操作がカンタン!」のテロップがかかると、場面が転換。松屋の店舗の前に止まり、跳ね上げ式の“ガルウィングドア”を開けた車の正面で、松平が両手を広げて「それがマツベンネット」とポーズを決める。

ラストは松平が商品を店員から受け取る姿や「待たずにテイクアウト!」の文字を重ねた『牛めし』のシズルカットなどを映し、松屋の弁当予約サイト『松弁ネット』の利便性を印象づけた。

本作は30代の男性をはじめ、成人層から高く評価された。『マツケンサンバⅡ』や松平のきらびやかな衣装に関する感想が多かったほか、サウンドや映像表現にインパクトを感じたという声も目立った。また「年末からブーム再来のマツケンが低姿勢でお会計をしている姿が面白かった」「マツケンサンバにマツベンとかけて、宣伝文句が頭に残る」など、さまざまなコメントが寄せられた。

『マツケンサンバⅡ』が最初にヒットしたのは20年ほど前だが、昨年夏には東京2020大会の開閉会式に関連してSNSなどを中心にブームが再燃。昨年末には松平が17年ぶりに『NHK紅白歌合戦』に出場し、大勢のダンサーを従えた華やかなパフォーマンスが大きな反響を呼んだことも記憶に新しい。注目度が高まる中、第3弾CMはどのようなクリエーティブで視聴者を楽しませてくれるのだろうか。

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