経産相に宮沢洋一氏、法相に上川陽子氏 2閣僚辞任を受け後任を決定
[東京 20日 ロイター] - 安倍晋三首相は20日、経済産業相を辞任した小渕優子氏の後任に宮沢洋一参院議員(自民党政調会長代理)、法相を辞任した松島みどり氏の後任に上川陽子衆院議員(元少子化対策担当相)を起用する人事を決めた。2人の女性閣僚が辞表を提出後、その日のうちに後任人事を確定させ、早期の体制立て直しに打って出たかたちだ。
首相は宮沢氏の起用について「政策通であり、税のプロでもある」と述べるとともに「その経験、知識を生かして成長戦略を進めてほしい」と語った。
また、上川氏の起用に関しては、豊富な国際経験などを重視したことを明らかにした。
宮沢氏は首相官邸で安倍首相から経産相就任の要請を受けた後、記者団に対し「大変大事な役職であり、成長戦略、エネルギー関係の問題あり、本当に身の引き締まる(思い)。私で務まるのか、と思っている」と述べた。
また、九州電力<9508.T>川内原発の再稼動に関しては「まだ事務方から詳しい話を聞いていない。その辺を聞いてから話をしたいと思う。規制委員会の判断はもちろんあるが、地域の方の意見は非常に大事だと思う。そういうことになるのであれば、いろいろな話し合いを持たせていただきたい」と述べた。
宮沢氏は、参院・広島県選挙区の選出で当選1回。2000年6月から衆院・広島県7区で連続当選3回。長く自民党税制調査会で活動し、「税のプロ」と評され、マクロ経済政策に精通している。現在は同党政調会長代理。宮沢喜一元首相の甥で、首相首席秘書官も務めた。
上川氏は、大学卒業後に三菱総研研究員を経て、米ハーバード大学ケネディスクールで政治行政学修士号を取得。2000年6月に衆院・静岡県1区から初当選。第1次安倍改造内閣で少子化対策担当相に起用され、第2次安倍内閣で総務副大臣に任命された。
(伊藤純夫 田巻一彦 編集:宮崎亜巳)
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