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「組織が大きい会社ほど安泰」と考える人の失敗 中には「市場シェアを一気に落とす大企業」も

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  • 森山 大朗 SmartNewsテクニカルプロダクトマネジャー
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そこで、次の図表では、企業を「組織規模」と「市場シェア」という4分割のマトリックスにしてみました。

(出典:『Work in Tech! ユニコーン企業への招待』(扶桑社)より)

このように整理すると、盲点だった右下と左上の2つのタイプの企業が見えてきます。

すなわち、
【右下】→組織は小さいけど、市場シェアは高いニッチ大手
【左上】→組織は大きいけど、市場シェアは高くない非大手大企業
という2つの存在です。

右下は、組織は大きくないけれど市場シェアは高い「ニッチ大手」です。日本には製造業を中心に「組織は小さいけど◯◯分野で世界シェア80%以上」という企業がたくさんあるのです。

一方で、左上の「非大手大企業」はたいていの場合、複数の事業を展開して売上総額を積み上げていますが、それぞれの市場シェアが高くないので生産性が低く、従業員だけはたくさん雇っているのが特徴です。

ベンチャーとはどんな会社か?

さて、では「ベンチャー」とはどういう企業なのでしょうか? これについては独自の定義であり、必ずしも正しくないのでご容赦ください。

僕のベンチャー企業の定義は「急成長して市場シェアを一気にとる意志と戦略を併せ持 つ企業」です。

そして、この定義はシリコンバレーを中心に世界中で急成長する「スタートアップ」に近いと思います。ただし、先ほどの図表はある時点でのスナップショットなので、静止画のようなものです。そこで次に、時間を進めてみましょう。次の図表の左下エリアに注目してください。

(出典:『Work in Tech! ユニコーン企業への招待』(扶桑社)より)

マトリックスの左下から右上に向かって短期間で動いている企業Aがありますよね。これこそが「急成長企業」であり、本来の意味で成功しているベンチャーや、スタートアップ企業です。

成功すると右上に移動し、「メガベンチャー」などと呼ばれたりします。例えば、前職のメルカリはまさに左下から右上に、わずか数年間で駆け上がっていきました。しかも、まだ成長を続けており、ベンチャーで働く面白さが凝縮されています。

漫然と会社の指示に従うことのリスクはここにあります。そしてそのリスクは、不景気になると突然、露呈してくるのです。会社や事業が丸ごと消えてしまい、ポストが干上がるからです。

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ちなみに、シェアを大きく獲得して大手になったからといって、油断は禁物です。かつて大手だったけれど、右上から左上に徐々に移動している「元大手だけどシェアを失い、衰退中の企業」Bもあるからです。

今後「大手かベンチャーか」で迷ったなら、先ほどの図で整理して考えてみてください。

自分が今勤めているのは、本当に大手企業なのだろうか?

組織は大きいけど、徐々に市場シェアを失っていないだろうか?

転職を検討中のベンチャー企業は、本当にベンチャー企業と言えるのだろうか?

数年間で急成長して市場シェアをとりにいくポテンシャルがあるか?

などなど、様々なことが見えてくるはずです。

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