営業は最高の「クリエイティブの学校」である 齋藤太郎×佐渡島庸平のクリエイティブ対談2

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クリエイターのエージェント会社・コルクの創業社長、佐渡島庸平氏(左)とクリエイティブディレクターの齋藤太郎氏の対談をお届けします(撮影:梅谷秀司)
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大ヒットコミック『宇宙兄弟』『インベスターZ』などを手がけた編集者であり、クリエイターのエージェント会社・コルクの創業社長でもある佐渡島庸平氏。電通の営業からキャリアをスタートし、今はサントリーの角ハイボールやポケトークの仕掛け人として有名なクリエイティブディレクターの齋藤太郎氏。2人が考える、ヒットの秘訣、長く残り続ける作品を作る秘訣は何か。齋藤氏の初著書『非クリエイターのためのクリエイティブ課題解決術』(東洋経済新報社)の発売を記念して特別対談を行い、2人の考えを語ってもらった。

ビジネスにもクリエイティブが必要

佐渡島:齋藤さんはなぜこの本を出そうと思ったんですか?

『非クリエイターのためのクリエイティブ課題解決術』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

齋藤:クリエイティブの仕事なんてできないと思っていた過去の自分に「お前にもできるよ」と言ってあげたかったんだと思います。

僕は電通時代はただの営業で、クリエイティブの仕事は絶対にできないと思っていました。最近はクリエイターのコモディティー化が進みましたが、昔の電通のクリエイティブディレクターは、社内でも特別な人だったんですよね。少なくともその頃の僕はそう思っていた。持って生まれた才能がある人しかクリエイティブに口を出してはいけないものだと思っていた。でも、自分が物事をきちんと観察すれば、イシューは明確になります。明確になった課題に対してやるべきことをやっていくだけで、いろいろな人から信用されたり頼っていただけることが増えてきた。「表現のクリエイティブ」ではなく「ビジネス(課題解決)のクリエイティブ」であれば、「クリエイティブは特別だ」と思っていた昔の自分にもできるなと思ったんです。

佐渡島:社会全体が成熟していなかったときは、解決すべき課題の共通理解が簡単に得られました。でも今は不便なことがなくなり、「何をどうすると価値になるのか」を決めるのに時代の空気を読まなければいけなくなりました。その中で自分たちのあり方を決める行為自体がクリエイティブな行為であり、そこには第三者の存在が必要なのだと思います。その際、第三者が「不便を基にしていない課題」を見つけるには、営業とクリエイティブの両方を見ていて、それを越境する必要があるように思います。

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