家族で1台の安心!スズキ「ソリオ」販売1年通信簿 新型はファーストカーという位置づけを明確に

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ソリオバンディットの外観(写真:スズキ)

フルモデルチェンジとしては控えめに見えたソリオだが、いざ財布の紐を緩めて買う段となったとき、さまざまな面で実利をもたらす回答であったといえそうだ。スズキは、軽自動車でエネルギー回収機能であるエネチャージやマイルドハイブリッドを率先して導入することで上質さを高め、登録車を選ぶ理由を薄れさせる傾向があったが、新型ソリオ/ソリオバンディットは、それでもコンパクトハイトワゴンを買いたいと思わせる商品力を高めたと言えそうだ。

ソリオ ハイブリッドMZのインパネまわり(写真:スズキ)

発売から1年間の販売動向を見てみる。バンディットのMVがもっとも売れ筋で、続いてソリオのMZ、次にソリオMXということで、顔つきにより特徴のあるバンディットの人気が高いことがわかる。販売数全体では、ソリオバンディットは1車種のみの展開なので、ソリオとソリオバンディットの販売比率は6対4だ。

価格面で、バンディットMVはソリオMZとソリオMXの中間に位置し、装備の充実と価格の調和のとれた車種が好まれている様子もうかがえる。ソリオでは、MXより最上級車種であるMZの人気が高く、全体的に上級車志向の販売実績が見えてくる。つまりセカンドカーとして足に使うならスズキには軽自動車が価格や質ともに十分な商品性を備え、ソリオ/ソリオバンディットには一家に1台という買い方がそれなりにあって、なかにはダウンサイジングでも納得のいく車種であると考える消費者もいるのではないか。

ソリオ/ソリオバンディットの購入理由

ソリオの車内寸法(写真:スズキ)

ソリオ/ソリオバンディットの購入で気に入った点として、顧客からは、コンパクトハイトワゴンならではの視界のよさや運転のしやすさはもちろん、ほかに外観やボディカラー、室内の広さ、充実した安全装備という声が集まっているとのことだ。この点からも質や装備の高さも重要な選択理由となっている様子がうかがえる。

動力に関しては、マイルドハイブリッド車が全体の9割を占めている。ISGがもたらす動力性能の向上や、アイドリングストップからの滑らかなエンジン再始動、そして燃費のよさなど、前型のハイブリッドからマイルドハイブリッドへ電動化は格下げされたが、モーター/発電機が加わることで得られる利点を消費者は理解してきている。

価格上昇などを理由に電動化へ懸念を示してきた自動車産業に対し、消費者は電動化の利点を幅広く理解し、食指を動かしていることを、多くの人が購入しやすいコンパクトハイトワゴンで確認することができるといえるだろう。そして電動化のためには、車両価格がガソリン車より割高になることを承知している証にもなる。

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