ニスモとオーテックの合流にまるで違和感ない訳 これまでどう違って統合新会社でどうなるのか

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オーラNISMO(左)とキックスAUTECH(右)。2022年初頭時点ではノートとリーフに両ブランドとも設定がある(筆者撮影)
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2021年の暮れも押し迫った12月17日、日産自動車より、関連会社であるオーテックジャパン(※以下「オーテック」)とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(※以下「ニスモ」)を統合した新会社「日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社」を、2022年4月1日付で設立することが突如発表された。これまでオーテックとニスモの代表取締役兼最高経営責任者を務めてきた片桐隆夫氏が新会社でも同じ役職に就く。

「NISMO」は、日産のモータースポーツ活動や、そのノウハウを生かしたチューニングパーツの開発などに携わるニッサン・モータースポーツ・インターナショナルの通称であり、「AUTECH」はもともと日産の少量限定生産車を含む特装車および部用品を手がける会社としてスタートしたオーテックジャパンに由来することは、自動車に少しでも詳しければご存じだろう。なお、本稿ではブランドを指す場合を「NISMO」と「AUTECH」、会社を指す場合を「ニスモ」と「オーテック」と表記する。

来るべきときがやってきた

発表会の場で片桐氏は、オーテックとニスモはともに30年以上の歴史を持ち、非常に多くのファンの皆様に支えられており、これまで受け継がれてきた両社の社員の高い志や高度な匠の技を一体化し、未来へとつなげることで、これまで以上にお客さまに愛され、支持される存在として、さらなる高みを目指していく旨を述べた。

この情報を知って筆者は、もちろん驚いた反面、ついに来るべきときがやってきたのかと妙に納得する思いもした。なぜなら、「NISMO」の名のもとにやっているものの、実際にはオーテックが手がけていることが多々あるからだ。

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