世界ヒットのBTS凌ぐ「2021年チャート1位」の正体 YouTubeチャンネルの魅力など問われた総合力
カラオケの圧倒的な人気も注目すべきポイントだ。カラオケで優里の「ドライフラワー」は2021年2月以降トップを譲らなかった。ストリーミングで繰り返し聴かれるだけでなく、「自分でも歌いたい」と思わせるメロディーや歌詞を持ち、音楽ファンにより深く刺さった楽曲と評価できるだろう。
優里は過去の曲に加えて、2021年7月リリースの「シャッター」をトップ100に送り込む活躍を見せた。足元でも11月リリースの「ベテルギウス」がヒット中だ。2022年も一段の飛躍が期待されるアーティストだろう。
BTSは複数曲を上位に送り込む
総合2位はBTSの「Dynamite」。動画再生とラジオでトップとなり、ストリーミングで2位、ダウンロード5位、Twitter13位と多方面で強さを見せた。このほか「Butter」が6位、「Permission to Dance」が15位に入っている。この3曲が7月から10月までトップ10圏内にほぼチャートインする展開だった。
ストリーミング指標を分析すると、Dynamite以降、新曲がリリースされる度にDynamiteを含めたほかの楽曲も聴かれ、BTSの全体の再生回数は階段のように上乗せされている。こうした積み重ねで、トップ100には過去の曲を含め7曲がランクインした。
BTSは総合アルバムチャートでも『BTS, THE BEST』が1位を獲得。アーティスト別チャートも総合首位を獲得するなど、韓流ブームの域を完全に突き抜けた格好だ。すでに人気は世界規模で、本家・米ビルボードのチャート「Hot 100」でも「Dynamite」は3回、「Butter」が10回、「Permission to Dance」も1回総合首位を獲得している。
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