5代目と6代目の相違点、ステップワゴン新旧比較 ユーザーの声を大切に原点回帰した新型の狙い

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新型ステップワゴンのサイドシルエット(撮影:尾形文繁)

なお、新型に搭載されるパワートレインは、まだ詳細は公表されていないが、ガソリン車とハイブリッド車の2タイプが用意されることは先代と同様だ。ちなみに先代モデルでは、ガソリン車に1.5L・4気筒ターボを搭載し、2WD(FF)と4WDを設定。ハイブリッド車では、2.0L・4気筒エンジンと駆動用・充電用の2モーターを搭載し、状況に応じてモーターとエンジンの駆動を切り替える独自のシステム「e:HEV」搭載モデルを用意し、駆動方式は2WD(FF)のみだった。新型では、例えば、e:HEV車にハイブリッドシステムとのマッチングで優れた悪路走行性能を実現する4WD機構「リアルタイムAWD」が設定されることなども期待されるが、具体的には正式発表を待ちたい。

正確な数値は未発表ながら、さらに広くなった車内空間

先代ステップワゴンのインテリア(写真:本田技研工業)

そして注目のインテリア。ホンダによると、新型の室内空間は「ホンダ史上最大」の広さを実現しているという。実際のサイズは、まだ公表されていないが、車体サイズは先代よりも長さ・幅ともに大きくなっている。先代では、標準モデルが5ナンバーサイズ(全長‪4690‬mm×全幅‪1695‬mm×全高‪1840‬~1855mm)、スパーダが3ナンバーサイズ(全長‪4760‬mm×全幅‪1695‬mm×全高‪1840‬~1855mm)だったのに対し、新型は全モデルが3ナンバーサイズになっているそうで、そのぶん室内も広くなっていることがうかがえる。ちなみに、先代の室内サイズは長さ3220mm×幅1500mm×高さ1405~1425mmだから、これら数値よりも新型の室内は広くなることは確かだろう。

新型ステップワゴンのインテリア(撮影:尾形文繁)

新型では、拡大した室内を活かし、よりリラックスできる空間の演出や、さらなる使い勝手のよさを追求した装備が特徴だ。まず、シート素材には、エアーの3列シートすべてに、独自開発した「ファブテクト」を採用する。これは、室内で食べ物や飲み物をこぼしても、独自の撥水・撥油加工により、拭き取りやすく、シミになりにくい素材だ。小さい子どもを乗せることが多い子育て世代には、後片付けが簡単にできるメリットがある。

先代ではスパーダに採用されていたが、新型ではエアーに標準設定される。また、新型のスパーダには、座面などメイン部にファブテクト、サイド部に「プライムスムース」を用いたコンビシートを採用する。このプライムムースは、しっとりとした質感を持つ合皮で、汚れやシワに強い機能性の高さが魅力だ。ファブテクトとの組み合わせで、高いメンテナンス性と上質な室内を演出する。

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