(第38回)【変わる人事編】厳しさを増す理系就活。そのサバイバル法

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 先日そういう本の校閲を頼まれたが、「食べる」の謙譲語として「賜る」が上げられている。間違いとは言えないが、現代では死語であり、使うとおかしい。
 「行く」「来る」の謙譲語として「伺う」「参る」のほかに「あがる」を上げている本もある。これも間違いではないが、いまでは単独で使うことはなく「忘れ物を取りに上がります」というような用例しかない。就活本の解説はかなり怪しく、そのまま使うととんでもなく悲惨なことになりかねない。

 話し方を学ぶなら、アナウンサーをまねるのがよいと思う。民放ではなく、NHKのアナウンサーがいい。特にすすめたいのは、池上彰さんだ。
 池上さんはアナウンサーではなく、NHKの記者出身だが、発音も敬語の使い方も正確だ。話す速度は少しゆっくりめで、それが聞き取りやすさ、説得力を生んでいる。大人の話し方の見本だ。「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」「ズームイン!!SUPER」などの番組を見れば社会常識、教養も身に付くだろう。
 そして池上さんの話の内容を考えてみる。どうしてわかりやすいのか。納得できるのか。納得できる理由は、論理的な構成(言葉の選択と順番)にあることに気づくだろう。そういう話し方を身に付けて面接すれば、内々定は近いだろう。

佃 光博(つくだ・みつひろ)
早稲田大学文学部卒。新聞社、出版社勤務を経て、1981年、(株)文化放送ブレーンに入社。技術系採用メディア「ELAN」創刊、編集長。84年、(株)ピー・イー・シー・インタラクティブ設立。87年、学生援護会より技術系採用メディア「μα(ミューアルファ)」創刊、編集長。89年、学生援護会より転職情報誌『DODA(デューダ)』のネーミング、創刊を手掛ける。多くの採用ツール、ホームページ制作を手掛け、特に理系メディアを得意とする。2010年より、「採用プロ.com」を運営するHRプロ嘱託研究員を兼務。
佃 光博 HR総研ライター

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つくだ みつひろ / Mitsuhiro Tsukuda

編集プロダクション ビー・イー・シー代表取締役。HR総研(ProFuture)ライター。早稲田大学文学部卒。新聞社、出版社勤務を経て、1981年文化放送ブレーンに入社。技術系採用メディア「ELAN」創刊、編集長。1984年同社退社。 多くの採用ツール、ホームページ製作を手がけ、とくに理系メディアを得意とする。

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