やっぱり使える!「iPhone6 Plus」 画面サイズだけじゃないその実力

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苔寺の前にあるお店のとろろそば。スマートフォンでは暗い店内で料理を撮影することも多い。明るいレンズと、手ぶれ防止機能によって、青のりの1つ1つまでくっきりと映し出すことができる

iPhone 6 Plusに搭載されているカメラで撮影した写真は、まるで撮影の腕が上がったかのように美しく表示される。また、拡大・縮小がなされないフルHDのビデオも、何気なく撮影した場面がまるでリアルに再現されているかのようだ。

iPhone 6 Plusは決してディスプレイの額縁が薄いわけではないが、それでも5.5インチの大画面を被写体にかざすと、周りの風景とiPhoneのディスプレイに映っている被写体の境界が分からなくなるほどリアルに映し出される。

端末を薄くするため、ディスプレイ部分の薄さにもこだわっている。限りなくガラスの表面に近いところで発光するパネル。そしてカバーしているガラスが、端末の金属と一体化するように緩やかに湾曲して縁へと落ちていく。とくにガラスの四隅の光沢は、キャンディーを見ているかのようで、筆者が気に入っている部分だ。

非常に印象的なディスプレイと、それを思い切り美しく強調する薄型で丸みを生かしたデザイン。ここ4年、金属を生かしたソリッドな印象が続いたiPhoneだったが、初代から3GSまでの3機種にあった、親しみやすい柔らかな形を取り戻し、身近な存在として楽しめるようになった。

ホールド感は高いが、届かない

画面サイズの拡大は、数字以上に大きくなったと感じる。その一つの原因は横幅が大きくなったことだ。これまで、3.5インチだったiPhone 4sまでと、4インチだったiPhone 5・5sは、画面の横幅は変わらなかったが、iPhone 6、iPhone 6 Plusは横幅も広がっていて大きさを感じる。

一方、厚さは7.1mmとiPhone 5sの7.6mmよりも0.5mm薄くなった。その上、エッジを磨いて強調していたiPhone 5sに対してiPhone 6 Plusの縁はなだらかに丸められ、角がないデザインとなった。非常に細かく見れば、iPhone 5sが4つの角で手に触れるのに対し、iPhone 6 Plusはゼロ。薄さと相まって、大きくなっても握り心地は良好といえる。

筆者の小さめの手の基準で恐縮だが、iPhone 6を右手の親指の付け根にあてて握ったときに、すべての指が第2関節の部分でホールドできていた。iPhone 6 Plusを同じようにして握ると、親指以外の指では第1関節でかろうじてホールドできるかどうか、というサイズ感だ。

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