千葉「QVCマリン」のシートは"残念"だった 12球団のホームグラウンドへ行ってみた<6>

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そして客席である。筆者が今回購入した席は、列番号こそ4列になっているが、3塁ベンチ真上の最前列。それも端っこの通路側。期待に胸を膨らませて自分の席に到着し、思わず愕然とした。

座席の真下、ちょうど足を下ろすところに大きな排水溝があったのだ。埃や髪の毛がこびりついていて、そのまま足を下ろしたら靴の裏に埃にまみれた髪の毛がくっつく。しかもカップホルダーは座席の下。肘掛け着きの座席なのに、なぜ肘掛けの先に付けるとか、前の壁面に付けるとかの知恵が回らないのかと腹立たしくなる。付ければいいというものではないのだ。もう少し本塁寄りの最前列は、ちゃんと壁面にカップホルダーが着いているのに、なぜここはそうしないのか。

足下のカップホルダーの位置は、排水溝と目と鼻の先でもある。この位置は、強風で場内のゴミが吹き寄せられて貯まるゴミのたまり場。筆者の座席の真下は、お菓子の空き袋だのポリ袋の小さいのだの、空いたプラスチックのコップだの、そして髪の毛、埃といった、ありとあらゆるゴミが貯まっていた。つまり、あちこちからゴミが集まってくるその通り道に、カップホルダーがあるのだ。

すぐ後の席の下もゴミの溜まり場になっていたが、その後、つまり3列目になるとゴミは貯まっていない。この2つの席だけが溜まり場になってしまうのだ。そんなことは座席表を見ただけではわからない。こうして実際に来て初めてわかることだ。3塁側S席の4列と5列の126番。この2つのシートは絶対に買ってはいけないシートだ。

空いていることが救いに

救いはこの球場が空(す)いている球場だったことだ。筆者は座席を勝手に移動する場合の自主ルールとして、3回終了までは動かない、移動先の席のチケットを持った人が来たら即座に立てる様、ごみも荷物もしっかりまとめておく、という2つのルールを定めている。

だが、この空(す)き具合なら3回終了まで待つ必要はなさそう。実はどこの球場も、最前列というのはイメージほど景観はよくない。ベンチの真上なのに手すりや防球ネットが思いの外邪魔になって、選手がちっともちゃんと見えないのだ。

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