検索とコミュニケーションの融合でヤフー・グーグル連合に挑む--井上俊一・バイドゥ日本法人社長
中国でのこのサービスは、1日平均1億ページビュー、また、1日当たり約8000もの部屋(コミュニティ)が増え続けている。このノウハウを日本でも展開する。
世界的に見ても、検索とコミュニケーションサービスの双方で大きな顧客を持っているサービスは、中国の百度のほかにはない。日本でも検索とソーシャルサービスをシームレスにつなぐことで、他社と差別化する。
--日本では2強のアルゴリズムが統合し、ずば抜けた存在になるが。
検索サービスの選択肢は明らかに必要だ。当社やマイクロソフトのbingなど、非グーグルの選択肢は今まで以上に求められる。特に、情報リテラシーの高い利用者ほど、複数の検索を利用するケースが多い。その意味では両陣営の提携はチャンス。身の引き締まる思いだ。
検索に連動した広告配信システムでも、グーグルのエンジンに依存しない独自のシステム「フェニックス・ネスト」を提供できるという価値は高まる。
将来的には「てぃえば」などのソーシャルサービスで集客し、それにより検索の利用を増やすことで、検索連動広告による収益拡大につなげる方針だ。
いのうえ・としかず●1993年上智大学卒、95年東京工業大学工学修士号を取得。エキサイトCTO、ヤフー検索事業部長など歴任、08年8月バイドゥ株式会社の代表取締役社長就任。
(丸山 尚文 =東洋経済オンライン)
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