朗報!回転寿司のプロの食べ方、10のスキル 安くておいしい回転寿司は「ここ」で見抜け!

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7.「味が淡泊→濃厚→脂の乗ったネタ→巻き物」の順番で食べる

寿司の食べ方には3つのコツがあります。ひとつは「食べる順番」です。

最初に濃厚なものから食べてしまうと、淡白なネタの味がわからなくなります。最初は白身魚など「味が淡白」なものから始めて、中盤にウニやイクラなどの「味が濃厚」なもの、後半にトロなど「脂の乗ったもの」、そして最後に細巻きや太巻きなどの「巻き物」で締めるとのが一般的です。「味が淡泊→濃厚→脂の乗ったネタ→巻き物」の流れです。

もちろん絶対の決まりではなく、好きなように食べていいのですが、一度この順番で食べてみてください。寿司のおいしさが際立つはずです。

8.寿司は手で食べる、ネタが舌に当たるように食べる

箸で寿司をつまみ、そのまま醤油につけて食べる。誰もがやっている寿司の食べ方かもしれませんが、実は寿司は手で食べたほうがおいしいのです。

理由は「ネタに醤油をつけ、ネタの部分が舌に当たるように食べる」と、同じ寿司でも何倍もおいしいから。それには箸よりも手のほうがやりやすい、だから手で食べるのです。

「おいしい部分が舌に当たるように食べる」のは、食べ方全体の基本です。

手で食べるのはちょっと勇気がいるかもしれませんが、実際やってみると、同じ寿司でもこの食べ方のほうが断然おいしく感じられるはず。ぜひ一度、お試しください。

9.寿司は握りたてが命

寿司は「握りたて」がいちばんおいしく、時間の経過とともにおいしさが損なわれていってしまいます。回転寿司も、できるだけ「注文」で握りたてを食べたほうがおいしいものです。

一度にたくさん頼むのではなく、注文した握りたてをすぐに食べる。回っているネタでも注文すれば、「おいしい店」はきちんと新しく握ってくれるはずです。

10.寿司のおいしさは「店の見た目」にも表れる

以上、述べたことは「店に入った後」のチェックポイントですが、本当は「店に入る前」の段階でも、店の「見た目」から、いろいろなことがわかります。

寿司職人の白衣が汚れている、ホールの人の身だしなみが不潔など、働く人に清潔感のない店は、味も期待できません。自分の衣服の汚れや身だしなみに気を配れない人が、食材にまで気を配れるはずがないからです。

同じく、店頭にゴミが散らかっている、店内のポスターが曲がっているなど、掃除が行き届いていない店も「ハズレ」が多いものです。私に言わせれば、「汚い寿司店にうまい店なし」。なかには、寿司の皿が流れるレーンや、注文した寿司を運んでくるレーンに米粒がついて干からびているような、ひどい店もあります。

理想をいえば「回転寿司を3回我慢して高級店に行ったほうが、寿司を食べたときの満足感は高い」と思っていますが、高級店では、小さな子どもはお断りの店も多いものです。

回転寿司のいいところは、小さな子どもが多少騒いでも、許されることです。

子どもが少し騒いだだけで、店の人が露骨に嫌そうな顔をする店では、家族連れが楽しく食事することはできないでしょう(逆に、子どもの声が気になる人は回転寿司よりも町の寿司店に行ったほうが賢明かもしれません)。雰囲気も「おいしさ」の大事な要素です。

以上の「うまい回転寿司を食べる10のスキル」を身に付ければ、同じ回転寿司でも「いい店」「おいしい寿司」を選べるようになります。次回、回転寿司に行くときには、この文章を参考にしながら、ぜひ試してみてください。

きっと、同じ値段でも、いつも以上においしく食べることができるはずです。

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河岸 宏和 食品業界を知り尽くした男

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かわぎし ひろかず / Hirokazu Kawagishi

食のプロや業界関係者のあいだで「食品業界を知り尽くした」と言われる男。大手ハムメーカー、大手卵メーカー、大手スーパー&コンビニ、数々の食品工場での勤務経験から「肉のプロ」「卵のプロ」「スーパー・コンビニのプロ」とも呼ばれる。

1958年、北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、「農場から食卓まで」の品質管理を実践中。「食品安全教育研究所」代表。
これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハム・ソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け惣菜工場、卵加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。

著書に『スーパーの裏側』(東洋経済新報社)、『ビジュアル図解 食品工場のしくみ』(同文舘出版)などがある。
ホームページ「食品工場の工場長の仕事とは」を主宰。 
毎週発行している無料メルマガは、食品問題や事件が起こったときにすぐに解説するなど好評を得ている。

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