トヨタのEV戦略を訝る人がたまげた隠し技の衝撃 2030年までにBEV30車種、350万台販売計画の神髄

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トヨタは20年以上にわたるHEVの開発によって、小型/軽量/高効率化のノウハウを手にしてきた。加えて、累計1810万台のHEV生産・販売の実績によって裏付けられた耐久性/信頼性/商品性/コスト競争力など、大量・高品質で生産する技術を構築してきた。

これらの裏付けから、以前より「HEV技術で培った技術はBEVにも活用できる」と語っていたが、その一方でBEVでより重要な要素技術となるバッテリーのさまざまな課題に対して、完全に乗り越えるためのピースが埋まっていなかったのも事実である。

次世代バッテリーの実用化と量産化に道筋

しかし、それも先日開催された「電池・カーボンニュートラルに関する説明会」で、高性能/高効率化(車両・バッテリー一体開発)、安全性(異常発熱を抑える)、長寿命(10年後で90%)、高品質(異物を発生させない/入れない)などの最新技術が採用された次世代バッテリーがグローバルで販売する初の量産BEV「bZ4X」に搭載されていると発表された。

ちなみにbZ4Xの総電力量は71.4kWh、航続距離はFF 500km前後、AWD 460km前後と公開されているが、バッテリー総電力と航続距離の関係を見ると電費のよさが光る。これはBEVにしては軽量設計(FF:1920kg~、4WD:2005kg~)であることに加えて、空力性能/転がり抵抗の追求や消費電力を減らすデバイスの採用など、車両全体で積み重ねた結果だ。

このあたりは長年ハイブリッドの開発で培ってきた技術が活きている証拠だ。その進化は止まることはなく、2020年代後半までにbZ4Xと比較して「台当たりの電池コスト50%低減」を目指すと発表している。

「BEVの量産」において目を背けることができない供給体制についてはどうか。豊田通商が2006年からレアメタルの鉱山事業に着手、バッテリーに欠かせないリチウムの全世界埋蔵量の10%を押さえているという。

そのうえで、グローバルの地域ごとに「必要なタイミング」で「必要な量」を「安定的」に供給できるフレキシブルな体制構築を計画済みだ。加えて、「安心に使ってもらえる電池」のコンセプトにパートナーと協調・連携を行い、3年後の電池必要量を計画に織り込む体制作成や生産立ち上げのリードタイム短縮など、さまざまな変化に対して適応力のある体制を整えているのだ。

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