ヴァージンの2000万円宇宙の旅、多くの日本人が購入、宇宙基地も建造中
現在、世界の約350人が宇宙旅行の1枚20万ドル(約2000万円)のチケットを買っており、そのうち日本人も10人以上を占めている。具体的な名を挙げると、ライブドアホールディングス元社長の平松庚三氏や、初期参加の記念席であるファウンダーシートを獲得した稲波紀明氏らが参加。
日本でヴァージン・ギャラクティックの宇宙旅行を販売するのは、近畿日本鉄道子会社のクラブツーリズムだ。宇宙旅行担当部長の浅川恵司氏によれば、「実際に今、スペースシップが飛んでいるわけではないので、現状を説明している」という控えめな営業方針ながら、10人以上に販売した実績を誇る。
乗客の半分以上が会社のオーナーや社長で、後はリタイアしたサラリーマンだそう。ある程度経済的に豊かで、「身構えず、自然体で宇宙に行きたい方々がほとんどです」と浅川氏。
英語ではなく、機内で日本語が優先される「日本人グループ6人だけの貸し切り宇宙フライトも特別企画されている」そうだ。
宇宙旅行を購入する世界の人たちの年齢層は50代がいちばん多い。だが、全体では、10代から80代と幅広い。男性が6割以上で、北極や南極旅行の経験者で、冒険家やパイロット、起業家が多いと言う。
参加者の割合は、米国(40%)が多く、イギリス(17%)、ロシア(5%)、オーストラリア(4%)、日本(4%)、スペイン(4%)、カナダ(3%)ほか、23カ国から参加者があるという。
ヴァージン・ギャラクティックでは、チケットを予約購入した顧客サービスとして、機体発表会など各種のイベントを用意している。ニューヨーク、ロサンゼルス、モハベ砂漠などでパーティが行われてきた。