11代目シビック「爽快」のあだ名に恥じぬ出来の訳 原点回帰の良さ◎、HEVやタイプRにも期待

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見た目の印象は上々。では走りはどうか。今回のシビックはプラットフォームを先代から踏襲しているが、ボディ剛性は徹底的に高められ、サスペンションは可能な限りフリクションが抑えられて、スムーズに動くよう設定されている。乗り心地は硬めではあるのだが、安っぽい振動が入ったりしないのは、やはり骨格の良さだ。

これもボディ剛性アップの効果だろう。その静けさに感心させられるところだ。パワートレインの騒音もロードノイズも、そして風切り音もよく処理されているのだが、それより全体に雑味がうまく濾(こ)されているという印象の方が強い。

操舵応答性も上々だ。EPSの制御が刷新されたこともあり、先代にあったフリクション感がきれいに消し去られて、心地よい手応え感の下に切り込んでいくことができる。

この気持ち良いレスポンスには、リアの大幅な接地性向上も貢献しているはずだ。先代は、特に雨でも降ろうものなら、旋回中にグリップを唐突に失って怖い思いをしたものだが、新型は見事に弱点を解消している。一発で自信を持って舵角を決められるのは、そのおかげも大きい。こういう瞬間こそ「おっ、いいクルマじゃない!」と嬉しくさせるのだ。

隙を見ては回して楽しみたくなる6速MT仕様

エンジンは先代と同様の1.5Lターボで、CVTの他に6速MTも用意する。CVTもマッチングは非常に良く、ストレスの無い走りが楽しめる。SPORTモードに入れておけば、シフトパドルに触らなくても楽しく走ることができる。

マニュアルトランスミッションの設定はホンダファンを喜ばせる(写真:Honda Media Website)

6速MTは先代より縦5㎜、横3㎜ストロークを詰めたということで、剛性感あるタッチが小気味良い。エンジンはピックアップと伸び感を重視した味付けとされ、なるほど4000rpmあたりから先のパワーの高まり、豪快な吹け上がりが刺激的だ。ターボということで音にヌケ感が乏しいのが惜しいが、それでも隙を見ては回して楽しみたくなる。

CVTより前輪荷重が30㎏軽いのも見逃せないところで、身のこなしは更に軽快だ。ワインディングロードを攻めなくたって、ちょっとしたコーナーの連続でも操る歓びを実感できるフットワークである。

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