「MSN」全面リニューアルの勝算 産経一本槍から決別、複数の新聞社と提携
日本マイクロソフトは9月8日、産経グループが運営する産経デジタルと共同運営していたサイトを9月末で終了すると同時に、ポータルサイト「MSN」を全面的にリニューアルすると発表した。新サイトを先行体験できるプレビューサイトを同日公開、近日中に正式サイトの運営を始める。
マイクロソフトは今後、1995年にサービスを開始したMSNのリニューアルを世界55カ国・地域で一斉に実施するという。利用者が自分の好みにコンテンツをカスタマイズできる機能や、スマートフォンやタブレットなど携帯機器で見やすい画面デザインを導入することで、利用者の拡大を狙う。
MSN日本語サイトはこれまで産経デジタルのコンテンツを中心に提供してきたが、今後は複数の国内大手新聞社との提携に踏み出しコンテンツの拡充を図る。これにより、ポータルとしての存在感を高めたい考えだ。
産経以外のコンテンツも拡充
同日、東京・品川の本社で会見した日本マイクロソフトの姜希仙(カン・ヒサン)アドバタイジング&オンライン統括本部長は「いつでも、どこでも同じ情報に触れられることが重要になってきている。『モバイル・ファースト、クラウド・ファースト』を提供していきたい」と意気込みを述べた。
リニューアル後のMSN日本語サイトでは、産経新聞に加え、日本のメディアでは新たに読売新聞、朝日新聞、毎日新聞の記事が読めるようになるほか、米ウォールストリート・ジャーナル紙など海外メディアのコンテンツも掲載する。利用者が設定したキーワードに関係するニュースが自動表示されるなど、個人対応のカスタマイズ機能も高めた。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら