NFTビジネスはいったいどこに向かっていくのか NFT事業に参戦した経営者が考える新しい時代

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國光宏尚さんが考える未来図とは?
2021年現在、NFTというワードが沸騰している。また、海外のみならず日本でも多くの企業がNFTビジネスに参画を表明。その背景には何があるのか。NFT(Non-Fungible Token=ノン・ファンジブル・トークン)の各ジャンルで活躍する28人の執筆者が最前線を解説した『NFTの教科書』から、一部を抜粋・再構成して3回に分けて紹介します。
第3回はブロックチェーン関連事業「FiNANCiE(フィナンシェ)」とVRゲーム開発を行う「Thirdverse(サードバース)」に注力する國光宏尚が解説。

新しいテクノロジーをビジネスに生かすために重要な事

僕自身のライフジョブはシンプルです。それは「新しいテクノロジーとそのテクノロジーでなければ実現できない新しいエンターテインメントをつくる」こと。

SNSサービスやモバイルオンラインゲームを提供する「gumi(グミ)」を起業した2007年当時、iPhoneやFacebook、Twitter、AmazonWeb Services(アマゾン・ウェブ・サービス、AWS)のクラウドなど、まさに新しいテクノロジーが世の中に出始めたころでした。

いまでこそモバイルゲームやソーシャルゲームといっても、いわゆるテクノロジーの香りは一切しなくなっていますが、当時は最先端のテクノロジーを活用したかなり挑戦的なビジネスだったのです。

2015年ごろからVR(バーチャル・リアリティー、仮想現実)とAR(オーグメンテッド・リアリティー、拡張現実)、2017年ごろからブロックチェーンに取り組んでいるのも、もちろん僕のライフジョブの延長線上にあります。

新しいテクノロジーが出てきたとき、どうビジネスに活用していくか。僕は既存のものをそのテクノロジーで再現するというのには意味がないと思っています。やはり最も重要なのは、そのテクノロジーならではのこと、そのテクノロジーでなければできないことを見つけることでしょう。

たとえば、スマホが出てきたときに多くのゲーム会社は家庭用ゲームやガラケーのゲームをスマホに移植しましたが、そういうのはまったくはやらなかった。はやったのは「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」や「モンスターストライク(モンスト)」など、スマホファーストのゲームです。

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