言語学で集客しまくるYouTubeチャンネルの正体 登録8万人超「ゆる言語学ラジオ」は何が面白い?

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堀元さんは今後『ゆるコンピューター科学ラジオ』を独立させていきたいと考えている。

さらに堀元さんには、長期的には『ゆる○○学ラジオ』を学校化できないか? という考えがある。

世の中のプレゼンを面白くするために

堀元「大学のときに、高校生のプレゼン大会を見たことがありました。そのプレゼンのレベルが非常に低かったんですね。それって生徒たちが学校から言われて

『目的なし』

『お手本なし』

でいやいややっているからなんです。よく考えたら、僕も小学校のときの自由研究の発表ってそんな感じでやっていました。

『とにかくみんなの前で5分しゃべればいいんだろ』

という投げやりな意識でした。

しかし学生時代はそんな感じなのに、社会人になると急に、

『プレゼンテーションで、聴衆の心をつかんで、自分の意見を通せ』

なんて言われるんですね。その温度差、ギャップに戸惑っている人は多いと思います。自由研究のやり方を学べる授業が必要だと思うんです。それを『ゆる○○学ラジオ』が担えないか? と考えています。

生徒たちが『ゆる○○学ラジオ』を作ることで『研究して、発表すること』がきちんとできるようになる学びの場を作れたらいいなと思っています。

もちろんかなり先の空想話ではあります」

(写真:筆者撮影)

『学校を作る』というと、壮大すぎる夢話のように聞こえるが、堀元さんの話を聞いているととても現実的な話に感じた。

YouTubeやポッドキャストなどのコンテンツを作る能力は今後ますます重要視されていくだろうし、また転用が効く能力だとも思う。話を聞いているうちに、2人の熱気にあおられて

「自分でも何かやってみたいなあ」

という気持ちがふつふつと湧いてきた。

まだまだ進化していくであろう『ゆる言語学ラジオ』の今後に期待したい。

村田 らむ ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター

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むらた らむ / Ramu Murata

1972年生まれ。キャリアは20年超。ホームレスやゴミ屋敷、新興宗教組織、富士の樹海などへの潜入取材を得意としている。著書に『ホームレス大博覧会』(鹿砦社)、『ホームレス大図鑑』(竹書房)など。

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