言語学で集客しまくるYouTubeチャンネルの正体 登録8万人超「ゆる言語学ラジオ」は何が面白い?
そんな水野さんだが『ゆる言語学ラジオ』を始めるまでは、いち編集者だった。いつか言語学の本を作ろうという志はあったものの、言語学を解説する動画・音声コンテンツを作ろうという気持ちはなかったという。
それは堀元さんとの出会いからはじまった。
堀元さんは『ゆる言語学ラジオ』のプロデューサー的立場の人間だ。
本人は慶應義塾大学理工学部の情報工学卒という経歴で、言語学とは接点がなかった。
堀元「僕はフリーランスとしてウェブコンテンツを製作したり、noteなどで雑文を書いたりして生計を立てています。
過去には『ビジネス書100冊読んで実践する』という企画をして、話題になったことがありました。
そういう企画を面白がってくれる方が、有料記事を買ってくださるなどしてお金を出してくださいます。そのおかげでなんだかんだで生活ができています。ありがたいことです」
堀元さんは暇なときによく
『今日、誰かご飯をおごってくれませんか?』
とインターネット上で問いかける。
そして声をかけてきた人とご飯を食べるのが趣味だという。
水野さんは、そもそも堀元さんの活動に興味があり、
「一緒にご飯を食べましょう」
と声をかけた。
2人は意気投合
水野「堀元さんは、かなり毒舌家なので話しかけるのには勇気がいりましたが、それでも根っこの部分では共通する部分が多いと思って声をかけました」
堀元「水野さんは、めちゃくちゃ面白くて、すごくおしゃべりだったんですね。僕よりもおしゃべりな人は、初めてでした。
水野さんはウンチクが好きなんですが、僕も小学生の頃からウンチクが好きで、知識でイキる(虚勢をはる)のが好きだったんです。例えば、せき込んでいる人がいると、
『大丈夫? 変なところに入った?』
とかではなく、
『ネアンデルタール人と比べて、ホモサピエンスは発声するために喉頭の位置を下げたから、その代わりにせき込みやすくなったんだよね。明瞭な発音をするためにせき込むのも仕方ないよね』
とか言いたいわけです。もちろん周りからは常時めんどくさがられました(笑)。
そういう意味でも水野さんとはとても気が合いました。ウンチク専用のグループチャットを作って、お互いにウンチクを書き合っています。
ただ僕は言語学ってジャンルをほとんど知らなかったです。考えたこともなかったですね。でも水野さんの解説を聞いて、これは面白いなって感じ、コンテンツとして成立するなと思いました」
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