ベントレー「ベンテイガHV」超高級SUVの新境地 富裕層の意識変化に対応、V8モデルとすみ分け

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(撮影:梅谷秀司)

標準装備のレベルもほぼ同等で、電動化のためのスペースや重量などの制約から装着が難しいいくつかのオプション、たとえば電動式ロール制御の“ベントレーダイナミックライド”や3列目シート、牽引フックなどが選択不可となるだけである。

いっぽう、スペックについては、大きく変化する部分もある。プラグイン・ハイブリッド化の恩恵として、CO2排出量はV8の294g/kmから83g/km(WLTP方式)に大幅に削減される。航続距離も766kmから863kmへ延びる。

走行性能はV8モデルが勝る

168セル/17.3kWhのリチウムイオン・バッテリーは約2時間45分で空の状態から満充電となり、EV走行での航続距離は約50kmである。200Vの通常充電にのみ対応し、急速充電の機能は備わらない。

パワーユニットの出力は550ps/770NmのV8エンジン搭載車が若干上回る。同時に、ハイブリッドシステム搭載により車両重量が220kg増の2690kgとなることもあり、発進から100km/hへの到達時間はV8の4.5秒と比べベンテイガハイブリッドは5.5秒となり、最高速は290km/hから254km/hに制限される。車重の増加が操縦安定性に影響をもたらす可能性も否定できないが、そこは標準装備の4輪エアサスペンションがよい仕事をしてくれることを祈ろう。

高級車は嗜好品であるから、スペックだけで選ぶことを勧めはしない。できれば試乗してじっくり選んでほしいところだが、CO2排出量が3分の1で済むとなれば、購買のモチベーションが上がるという富裕層は少なくないのではないだろうか。

田中 誠司 PRストラテジスト、ポーリクロム代表取締役、PARCFERME編集長

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たなか せいじ / Seiji Tanaka

自動車雑誌『カーグラフィック』編集長、BMW Japan広報部長、UNIQLOグローバルPRマネジャー等を歴任。1975年生まれ。筑波大学基礎工学類卒業。近著に「奥山清行 デザイン全史」(新潮社)。モノ文化を伝えるマルチメディア「PARCFERME」編集長を務める。

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