バブル期の鉄路の華「ジョイフルトレイン」の記憶 JR各社が競って導入、色とりどりのイベント車

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

国鉄末期からJRに移行する時代、筆者は1年がかりで当時大人気だった各地のジョイフルトレインを取材した。思い出のある列車も数多い。

「鉄道最前線」の記事はツイッターでも配信中!最新情報から最近の話題に関連した記事まで紹介します。フォローはこちらから

1つは1987年に登場した「スーパーエクスプレスレインボー」。本格的な「欧風客車」としてデビューした列車だ。とくに思い出深いのは、1993年4月にレイルウェイ・ライターの種村直樹さんの活動20周年を記念した特別列車として山手線や首都圏の貨物線を走行したことだ。DD51形などの各種機関車が牽引し、車内では種村さんを囲んでイベントが繰り広げられた。

デビューわずか1年で焼失

残念だったのは、1987年に新潟地区に誕生した気動車の「サロンエクスプレスアルカディア」だ。筆者は民営化後にJR時刻表のグラビア用として2日間にわたり会津地方を同乗取材した。ところが1988年3月30日、上越線を走行中に1両が排気管の過熱により出火し全焼。けが人はなかったが、取材で乗っていたときは子供たちが多く、車内はイベントが行われ華やいだ雰囲気で思い入れの強い列車だっただけに残念な事故だった。

次ページJR九州の車両を品川でお披露目
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事