無職でキャンピングカー生活を始めた夫婦の実態 沖縄でバイト生活に明け暮れたこともあったが

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2人の生活を支えているリモートワークを快適に行うためには、バッテリー確保は重要である。屋根に付いているソーラーパネルによる太陽光発電、走行しながら充電する走行充電、外部充電の3つで蓄電。その他、ポータブル電源やRVパークの充電も活用しているという(写真:OCEANS編集部)

2人のバンライフ生活にかける費用は、ときに愛知時代の家賃をも下回る。バンライフの生活費は、抑えようと思えばかなり抑えることができるようだ。意外に燃費も悪くない。

ただ、それは2人が“ミニマリスト”であることも大きな要因になっている。

トイレと風呂はどうするの?

岡田夫妻はもともと“ミニマリスト”の実践者。ミニマリストとは「持たない」ことを信条に、最小限の物で生活する人のことを指すが、岡田夫妻も断捨離好きで多くを所有しないし、贅沢を求めない。

シャワーやお風呂も毎日は必要ないといい、2日に1度の頻度で漫画喫茶のシャワーを利用したり、銭湯に行ったりする程度だという。

生活水は20Lのタンクが2つ。週に2~3回の給水で足りるが排水も課題だ。バンライフは給水・排水がつねに課題となる。キャンプ場や給油したガソリンスタンド、RVパークでもできるが、常に給水・排水ができる場所を探すという(写真:OCEANS編集部)

梨紗子:「トイレもコンビニに必ずありますし、道の駅にもあります。24時間使える公園もあるので、慣れれば問題ありませんが、車内にあればもちろん完璧です。ただそうなると排水や臭いの問題が発生するので、今のままでいいと思っています」。

ただ、ひとつだけ後悔もあるという。

大樹:「本当は車内にシャワーを備えたかったんです。でも納車されて蓋を開けてみたら排水溝が付いてなかった。どうやらオプションだったみたいで(笑)。完全にリサーチ不足でしたね。これはひとつ、大きな失敗でした」。

キャンピングカーの購入を検討している人は、水回りを念入りに確認したほうが良さそうだ。

毎日の食事、大変じゃない?

梨紗子:「私たちはもともとローフード(RAW FOOD)を実践しているので、加熱処理をしたものやお肉を食べることもありますが、基本は火を使いません。フレッシュなフルーツや野菜を中心に、豆腐やオートミール、ナッツなどでタンパク質や穀物を摂っています」。

加工食品はほとんど口にせず、肉も車内では食べない。ゴミも簡単に捨てられない故の臭い対策でもあるが、バンライフの食は2人にとって苦にならないという。

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