無職でキャンピングカー生活を始めた夫婦の実態 沖縄でバイト生活に明け暮れたこともあったが
2人のバンライフ生活にかける費用は、ときに愛知時代の家賃をも下回る。バンライフの生活費は、抑えようと思えばかなり抑えることができるようだ。意外に燃費も悪くない。
ただ、それは2人が“ミニマリスト”であることも大きな要因になっている。
トイレと風呂はどうするの?
岡田夫妻はもともと“ミニマリスト”の実践者。ミニマリストとは「持たない」ことを信条に、最小限の物で生活する人のことを指すが、岡田夫妻も断捨離好きで多くを所有しないし、贅沢を求めない。
シャワーやお風呂も毎日は必要ないといい、2日に1度の頻度で漫画喫茶のシャワーを利用したり、銭湯に行ったりする程度だという。
梨紗子:「トイレもコンビニに必ずありますし、道の駅にもあります。24時間使える公園もあるので、慣れれば問題ありませんが、車内にあればもちろん完璧です。ただそうなると排水や臭いの問題が発生するので、今のままでいいと思っています」。
ただ、ひとつだけ後悔もあるという。
大樹:「本当は車内にシャワーを備えたかったんです。でも納車されて蓋を開けてみたら排水溝が付いてなかった。どうやらオプションだったみたいで(笑)。完全にリサーチ不足でしたね。これはひとつ、大きな失敗でした」。
キャンピングカーの購入を検討している人は、水回りを念入りに確認したほうが良さそうだ。
梨紗子:「私たちはもともとローフード(RAW FOOD)を実践しているので、加熱処理をしたものやお肉を食べることもありますが、基本は火を使いません。フレッシュなフルーツや野菜を中心に、豆腐やオートミール、ナッツなどでタンパク質や穀物を摂っています」。
加工食品はほとんど口にせず、肉も車内では食べない。ゴミも簡単に捨てられない故の臭い対策でもあるが、バンライフの食は2人にとって苦にならないという。