初日1800個完売「浦和ガチャ」謎すぎるヒットの裏 大宮ガチャは半年で3万個超、市長から感謝状も

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発売から2日で1000個が完売。3カ月後には5000個を売り上げた。中島氏も「まさかこんなに共感されるとは」と驚くほど、大きな反響を呼んだ。第1弾の大ヒットを受けて、6月に第2弾を発売。ラインナップは同じく全8種類。第2弾のラインナップも「埼玉県の人ですら日高屋以外わからない」と話題を呼ぶ。

そして9月には第3弾を発売。2006年に閉館した大宮のボウリング場「ハタボウル」や、冒頭の男性が引き当てたJリーグチーム・大宮アルディージャのホームスタジアム「NACK5スタジアム大宮」など、今回も”ディープ”な8種類のラインナップとなっている。

大宮ガチャの販売価格は1回300円。第1弾から第3弾までの累計販売数は、先述のとおり3万個を超えている。

大宮のライバル「浦和ガチャ」も発売

浦和ガチャのラインナップは全8種類。浦和を知る人にはなじみのあるものばかり(写真:アルシェ)

大宮ガチャが大ヒットすると、ツイッター上で思わぬ反応があった。つぎは「浦和ガチャ」をつくってほしい――。続々と届くその声に応えるため、浦和ガチャの企画が立ち上がった。しかし、中島氏には一抹の不安があったという。

「浦和の人と大宮の人は少し”気質”が違うので、心配していた部分はありますね。合併して『さいたま市』になってから20年が経ったとはいえ、浦和と大宮には根深い”ライバル関係”もあるので……(笑)」

浦和と大宮のライバル関係は、メディアでも取り上げられるほど有名だ。「大宮でヒットしても、浦和では受け入れられないかもしれない」。大宮出身の中島氏だからこそ、その不安が頭をもたげたのかもしれない。

「大宮ガチャ」「浦和ガチャ」の企画元であるアルシェの中島祥雄社長(左)と、営業運営部の佐藤成美さん(筆者撮影)

しかしそれは、杞憂だった。

今年9月に浦和ガチャの第1弾を発売すると、発売初日に1800個が完売した。先述したとおり、足元の累計販売数は約8000個。大宮ガチャをしのぐ勢いで売れているという。

「浦和の人たちの地元愛はすごいですね。それに、浦和と大宮のライバル関係も爆発力につながったと思っています。『大宮には負けられない』『浦和には負けられない』というのも含めて、地元で盛り上がっていただければ」(中島氏)

販売価格は同じく1回300円。ラインナップは全8種類だ。「伊勢丹浦和店」や「浦和PARCO」といった大手も参画している。もちろん、浦和レッズサポーター御用達の居酒屋「酒蔵 力」や、スタミナラーメンで有名な中華料理店「娘々(にゃんにゃん)」などマニアックな”顔ぶれ”もそろっている。

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