親の介護に「自分のお金を使う人」待ち受ける事態 「誰のための費用か」をよく考えないと後悔する
いざという時に親のお金を使えるように備えておけると安心です。できれば、キャッシュカードの保管場所や暗証番号も聞いておきたいところですが、どこかに書いておいてもらってもいいでしょう。
2枚目のキャッシュカードである代理人カードの作成や、代理人指定ができる金融機関もあります。親子とはいえ、お金の話をするのは難しいですが、じっくり向き合いましょう。
ただし、親が資産状況などを開示することに難色を示した場合は、無理強いしないでください。暗証番号などを強引に聞き出すことは法に触れる可能性があります。まずは、「この子は、自分のことを心配して聞いてくれている」と信頼してもらうことが大切です。
介護保険を賢く利用する
その他の費用軽減策
所得に応じて軽減制度が用意されています。
・ 高額介護サービス費…介護保険の支出が一定額を超えた場合、自治体に申請することで払い戻される制度です。所得によって上限が設けられており、それを超過した月の分が返ってきます。これは住宅改修費や福祉用具購入費などは含まれません。
・ 高額療養費制度…限度額を超えて医療費を支払った場合に所得に応じて一定額が払い戻される制度です。手術を受けたり、入院することになったとき、とても助かる制度です。
・ 高額医療・高額介護合算療養費…一年間で介護保険と医療保険の支払いが高額となった場合に利用できる制度です。両親が同一世帯で同じ医療保険に加入している場合は両親分を合算できます。
不明点がある場合は自治体の窓口で相談しましょう。該当すれば、初回は申請書が送られてきます。2回目以降は該当すれば自動的に指定口座に振り込まれます。
介護は突然始まってしまうため、お金のことで苦労される人がたくさんいます。早めに予算を把握して、さまざまな選択肢を検討できるようにすることをおすすめします。介護保険は複雑な制度ではありますが、基本的に相談は無料です。ぜひ早めに考えてみてください!
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