双子の名前発表はもうすぐ?「パンダ」の命名事情 かつて15の候補全て商標出願した事もあった

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神戸市立王子動物園で暮らす雌のパンダの中国名は「シュワンシュワン」(爽爽)。日本での名前は、中国から来園したのが2000年7月16日のため、「新しい世紀の幕開け」という意味の「タンタン」(旦旦)に公募で決まった。

神戸市立王子動物園で暮らし、この日26歳になったタンタン(旦旦)(2021年9月16日筆者撮影)

オランダや韓国は投票で名前を決めた

パンダの名前を選ぶ方法もさまざまだ。

和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドで生まれ育ったパンダ17頭は全員、名前に白浜の「浜」が付いている。最初に生まれたのは2000年9月6日で、このパンダには、当時の白浜町長が「良浜」(らうひん)と命名した。

2001年12月17日に生まれた雄の「雄浜」(ゆうひん)は当時の中国動物園協会会長、2003年9月8日生まれの双子の雄の「隆浜」(りゅうひん)と「秋浜」(しゅうひん)は当時の日本動物園水族館協会会長が名付け親だ。2005年8月23日に生まれた雄の名前は初めて公募して「幸浜」(こうひん)に決まった。以降、同園で生まれたパンダの名前はすべて公募で決めている。「浜」を付けることは応募規定にないものの、結果的に「浜」の付く名前が選ばれている。

上野動物園やアドベンチャーワールドの場合、文字数などの規定はあっても、基本的に白紙状態で、応募者が自由に名前を考えられる。一方、海外では、あらかじめ動物園が指定した名前の中から応募者が選んで投票する場合もある。

2020年に中国本土以外でパンダが生まれたのは、5カ所。このうち、前述のアウエハンツ動物園、韓国のエバーランド、アメリカのスミソニアン国立動物園は、4~5種類の名前の候補から、応募者が1種類を選んで投票する形だった。アウエハンツ動物園は、中国大使館や中国野生動物保護協会と協議したうえで、5種類の名前候補を提示した。

スミソニアン国立動物園で2020年8月21日に生まれた雄のパンダの名前は、4種類の候補から投票を募った結果、シャオチージー(小奇跡)に決まった。母親のメイシャン(美香)は出産時22歳。記録がある中では世界2位の高齢出産で、まさに「小さな奇跡」の誕生だった。

アメリカのスミソニアン国立動物園で生まれ、トレーニングしているシャオチージー(小奇跡)。2021年5月20日(写真:Smithsonian’s National Zoo提供)

上野動物園は現在、双子パンダを「子ども(#1・オス)」「子ども(#2・メス)」と表現している。名前が決まれば、名前で呼ぶことができ、シャンシャンの時と同じく、名前入りのグッズがたくさん発売されるだろう。命名を楽しみに待ちたい。

中川 美帆 パンダジャーナリスト

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なかがわ みほ / Miho Nakagawa

福岡県生まれ、早稲田大学教育学部卒。毎日新聞出版「週刊エコノミスト」などの記者を経て、ジャイアントパンダに関わる各分野の専門家に取材している。訪れたパンダの飼育地は、日本(4カ所)、中国本土(11カ所)、香港、マカオ、台湾、韓国、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、カナダ(2カ所)、アメリカ(4カ所)、メキシコ、ベルギー、スペイン、オーストリア、ドイツ、フランス、オランダ、イギリス、フィンランド、デンマーク、ロシア。近著『パンダワールド We love PANDA』(大和書房)

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